「暑さのせいか、食欲がない」「夏になると、胃がもたれてくる」

これらの不調は胃バテと呼ばれており、夏によくみられるトラブルのひとつです。

胃バテは簡単なセルフケアを生活習慣にとり入れるだけで軽減できる場合があります。一方で、なにげなく口にしている食品・飲み物のなかには、胃バテを悪化させるものもあるので要注意……。

今回は夏の胃バテのセルフケアと、意外なNG行動について解説します。

夏に起こりやすい「胃バテ」とは?

胃バテとは、胃の働きが弱くなって胃がもたれたり、食欲がなくなったりすることです。

夏の暑さで体調を崩したり慢性疲労になったりすることを「夏バテ」といいますが、胃バテはこの夏バテの一種です。

日本の夏は高温多湿であり、冷房の効いた屋内と屋外との気温差も大きいため、体温調節機能に関わる自律神経のバランスが乱れやすくなります。

胃の蠕動(ぜんどう)運動や胃粘液の分泌は自律神経の影響を受けているため、自律神経のバランスが崩れると胃の不調につながるのです。