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――テサンは一途にミドを愛しますが、ミドの心は複雑でした。この対照的な男女の状況について、ひとりの男性としてどのように感じますか? ミドの態度を理解できますか?

僕自身はミドを理解できたと思います。というのも、ミドという女性はある意味で現実的なキャラクターだと思うんです。

誰かが自分をとても愛してくれて、尽くしてくれて、でも私は別の人が好き。そういうシチュエーションは決して珍しいことではありませんよね。ところがテサンの立場に立つと、話は変わります。テサンは、愛に対して少し考え方が幼い面があるんです。愛の結末は結婚。

「俺がおまえを好きだから、おまえも俺を好きにならないといけない」「好き。だから結婚する」そんなタイプです。それだけミドに対して一方的で自分勝手な部分があったということ。そういう点では「僕だったらこうするのに」と考える状況とテサンの言動のギャップに悩まされました。

――14歳という年齢差があるシン・セギョンさんと共演した感想はいかがですか?
セギョンさんはこれまで共演した女優さんのなかで一番若かったです。かといって息が合わないということはありません。ドラマの設定上、テサンとミドは年齢差がなくてはいけなかったので、むしろとてもよい相手役でしたし、それだけテサンがミドを理解できないという状況にも説得力があったと思います。

テサンはかわいそうな生い立ちをもつ人物ですよね。そんな男がミドを献身的に愛するのに、ミドはなかなかそれを受け入れない。視聴者は、そんなミドを憎んで「テサンがかわいそうだ」と、とても感情移入してくれました。

「テサンはあんなに愛しているのに、ミドはなぜ愛さないの?」「ミドは二股をかけてる!」と悪口を言われることもありました。僕でもそう言われることがつらいのに、セギョンさんは、「役のことだから何を言われたって平気。ドラマのためだから」と、気丈に振る舞っていました。そういう姿に僕自身も助けられましたし、とても素晴らしいと思いました。

 

 

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