Mさん:私は実写化まで含めると『ストロボ・エッジ』が良かったかな。

少女漫画原作の実写化ってたくさんある中で、この作品は1、2を争うくらい!実写化される作品って、もちろんキャラと俳優さんのイメージが合っているかが重要だけど、漫画で“キュン”としたシーンが実写になることで、漫画の中でしか絶対ありえない、って思ってたことが、より現実に近づけてくれるっていうか、もしかしたら私にも起こるのかも、って思っちゃうと、すごいテンションがあがるんだよね。

Iさん:なるほど、具体的にどのシーンが良かったの?

『ストロボ・エッジ』
恋を知らなかった純粋な女子高生・木下仁菜子が、学年一の人気者・一ノ瀬蓮に惹かれて、誰かを好きになる切なさを知っていくストーリー。2015年、福士蒼汰、有村架純らキャストで映画化。

背後からの腕まくりは体温が急激に上がるレベル!?

Mさん:定番だけど、福士蒼汰くんの「壁ドン」がもうたまらん!って感じ(笑)。

主人公の仁菜子(有村架純)は、彼女がいる蓮くん(福士蒼汰)を好きになって、蓮くんも結局は彼女と別れて、仁菜子ちゃんが好きだって気がついちゃって、お互いなかなか素直になれない。

そんなときに、仁菜子ちゃんが教室で自分の席に座ってるのを見た蓮くんが、「俺フラれたんじゃないの? 答えるまで帰さない」って壁ドンするんだ。

この作品は、キュンとするシーンがあるだけでなく、二人の感情の繊細な部分をすごくていねいに描いているんです。そこが、私はすごく好きだな。

Hさん:私が個人的に好きなシーンは、7巻の旅行に行った先での場面。仁菜子ちゃんが着ていた服がどろどろになって、蓮くんが自分の着ていたパーカーを着させるの。

そのあとに二人でお団子を食べるんだけど、仁菜子ちゃんは小さいから蓮くんのパーカーが大きくて、「お団子の粉がついちゃう!」ってなったところを、蓮くんが袖をまくってくれるんです!

これを読んだときに「はあ…」ってものすごく心動かされたのを覚えてる。

袖まくりのシーン最高!隣の人に「袖まくって下さい!」って言ってしまいそうだった…

Iさん:これは…!何気なく袖をまくるだけなのに、すごい感情の揺れが伝わってくるね。

Mさん:映画では鎌倉に行くけど、仁菜子ちゃんが泥水の上に転んでしまって蓮くんがパーカーを貸すんだよね。

トイレで着替えた仁菜子ちゃんがそのパーカーを汚さないように袖まくりしようともじもじしてる。それを見かねた蓮くんが「ちょっと待ってそのまま」って言いつつ後ろから・・・。

このカップルの身長差のバランスもよくて、このシーンだけで「はぁー」ってなってなかなか体温が上がるレベルですよ(笑)。

Hさん:私もこの袖まくりのシーン最高!って劇場で叫びたくなった。隣の人に「袖まくって下さい!」って言ってしまいそうだったし……。

一同:笑

Iさん:あえて後ろからっていうのはいいね。これはなんだか憧れてしまうシチュエーション。普通にありそうだし。

Mさん:話は戻って、主人公の仁菜子ちゃんはすごくかわいくていい子。めちゃくちゃまっすぐで、こんないい子だったらいい恋もできるだろうなって思わせる女の子だよね。

Hさん:確かに、嫉妬とかあまりなくて、応援したくなる。この作品は、ほっこりしていて他の作品とは違う雰囲気でキュンとさせてくれた作品だったな。

Mさん:Iちゃんは本当に少女漫画見ないの?

Iさん:1本ある!最近、映画を観てから漫画も読み始めているのが!

Hさん:何?

Iさん:『坂道のアポロン』

『坂道のアポロン』©2018 映画「坂道のアポロン」製作委員会 ©2008 小玉ユキ/小学館

『坂道のアポロン』
1960年代の長崎県を舞台に、ジャズに魅せられた西見薫と川渕千太郎、千太郎の幼なじみの迎律子らの友情と恋を描く青春物語。知念侑李、中川大志、小松菜奈らキャストで2018年実写映画が公開。

Hさん:観てるじゃん!と言いつつ私も観てるけど(笑)

Mさん:私も鑑賞済!

 「雪の中でのキス」に思わず“鬼キュン”

Iさん:この作品は、ジャズにハマっていく高校生が主人公だったり、少女漫画なのに少女漫画っぽくなくて好きだな。3巻で、純朴な田舎の女の子・律ちゃんが雪の中で「きれい」って喜んで、その姿を見た薫くんが、ふとしたタイミングで思わずキスしちゃうの。

そこで、びっくりして律ちゃんは泣いちゃうんだけど、全然恋愛に慣れていない純朴な二人が戸惑っていて、すごいかわいいなあって…。映画ではまたちょっと違うシーンなんだけど、つたない二人が再現できていてすごくよかったよ。

Hさん:この二人は付き合っているわけじゃなくて、律ちゃんがかわいいから、薫くんが思わずキスしちゃうんだよね。

キスされた律ちゃんは別の男子が好きだから、思わず泣いちゃうんだけど、そのあと薫くんに心が揺れ動いていく。この純朴な昭和の女の子感もすごくいいなと思った。

とにかく方言がいいよね

Mさん:この作品は、とにかく方言がいいよね。

Iさん:長崎県の佐世保が舞台だよね。だから、律ちゃんもバリバリの佐世保弁でしゃべっていて、それもかわいい!

Hさん:映画では小松菜奈ちゃんが演じてるんだけど、薫くんと千太郎くんに「うち、二人のセッション聴いてみたかあ…」って、そんなふうにいわれたら、そりゃ「やりますよ、セッション」ってなるくらい、本当に律ちゃんが愛らしいなと思った。

Iさん:本当だよね!てか、少女漫画の実写化作品ってまだまだあるけど、これからの実写予定の作品で二人が気になっている作品ってある?