まともなイケメンは早々に売れていく……!

アキ:え、じゃあまともな男はこの世にいないってことですか?

かあここ:いや、いるよ。もう売れてるの。

ルイ:アキちゃんみたいなしっかりした子に持ってかれてる。30歳過ぎるとイケメンはイケメンでも変なのしか残ってないんだよ。

アキ:(笑)

かあここ:変なのは割と残ってるよね。

ルイ:若いときは、次はこのイケメンにしよう!って次々見つけられたのに、ふと周囲を見渡すと市場がやばいことになっているんだよ。

アキ:確かに私の周りはまだ大丈夫そうです(笑)

ルイ:26歳はまだギリセーフだよね。わたしは、若くして顔のいい男と結婚して失敗して、次に顔が好きだった男と結婚して失敗して、最後はスペックだけで選んだら顔が気に入らなくて失敗した。でもそのとき29歳とか?もはやまともなのどこにもいなくて……。

クズだけどイケメンだったわたしたちの元カレ

かあここ:わたしとルイちゃんのダメなところはさ、「イケメンだったけどクズだったんだよ~~!!(涙)」って話じゃなくて「クズだったけどイケメンだったんだよ~~!(笑)」って話しちゃってるところだよね。
話の前後が違うんだよ。どうしても顔にフォーカスした出来事になってるんだよね。

アキ:(笑)でもわたしも顔がいいのがいいです!ただ、「やさしくて思いやりのあるイケメン」が好きです!

かあここ:いやわかるよ!わたしだってそういうの選びたかったんだよ、でもどうしても好きな顔を選ぶとクズなの。だからそういう系統の人が好きなんだと思う。「天使みたいな顔をしたクズ」が好きなんだよね。

ルイ:わたしは「チャラついたハンサム」が好き。なんか手馴れた感じの人。

アキ:幸せになれなくないですか?(笑)

ルイ:なれてないからこの話はじめたよね(笑)

アイドル=理想郷を見つけた!と思ったら……

かあここ:わたしたち、現実世界のイケメンに疲れてアイドルのおっかけはじめたけど、どっちも速攻で文春砲(※)にやられたよね。  ※週刊文春によるスキャンダル・スクープのこと
 
ルイ:光の速さでクズだという報道!
 
かあここ:しかも結構えぐいクズな報道だったよ(笑)。アイドルに逃げたのにそこでも叩き潰されるの。
 
アキ:ダメなイケメンが好きなんですね……(笑)。
 
かあここ:アイドルとは付き合わなくて済むから、相手の状況も気持ちも考えなくてよくて、年齢差も関係ないんだよね。だから「ただただ、いい顔が好き!」っていうのが許される理想郷をみつけた!って思ったのに、突然とんでもないスキャンダル聞かされて、ここでもわたしが選んだ人はダメなんだ……って。
 
ルイ:そうなの。同じアイドルヲタクの友だちで「顔じゃなくて中身が好き!」って言って担当を選んだ子、めっちゃまともに結婚してることに気づいたとき、震えたよね。
 
かあここ:それでも「天使みたいな顔のクズ」が好きだよ。
 
ルイ:わたしだって「チャラついたハンサム」のことが好きだよ。

『聖母マリアモード』が搭載されているわたしたち

アキ:でも現実世界だと、クズだって付き合う前にわかんないんですか?
 
ルイ:わかってるよ!わたしが2番目に結婚した人は、小学校のときから好きだった俳優だったんだけど、最初からおかしいなって思ってたよ。絶対浮気することも、わかってた。でもあの顔がよかったんだよね。
 
アキ:マジですか(笑)いやそれは普通にすごいですけど(笑)
 
ルイ:自分の中に『聖母マリアモード』っていう機能が搭載されていると思ってるんだけど、クズのイケメンと対面してると「この人のすべてをわたしが受け止める!」みたいなタイムゾーンが出現するんだよね。突然、仏みたいな自分に出会う。
 
かあここ:あまりのクズさに、急になることあるよね。私はさらに『高性能な変換機』みたいなのがついてるんだよね。私そもそも外に連れて歩けるイケメンと付き合ったことないからね。そこで変換機が「インドア派なんだ~!」に変換してくれる(笑)
 
ルイ:やばいなそれ(笑)うまいこと補完しすぎ(笑)
 
かあここ:高性能でしょ。なにも怪しいと思わないで変換してくれる(笑)イケメンの彼氏に写真撮るなって言われて「写真きらいなんだな~!」って思ってたよ。
 
アキ:幸せ!!!(笑)

イケメンが好きすぎるかあここさん

かあここ:結局その人結婚してたんだよね。10年間付き合ってたのにだよ、10年。
 
アキ:え!!それ全然気づかなったんですか!?
 
かあここ:思えば初対面から違和感はあったんだけど、顔が何もかももみ消した。よく、「知らないふりをしていたの?」とか、「見て見ぬふりをしていたの?」って言われるんだけど、そうじゃないの。本当に問題は見えなくなって、消えてなくなっちゃったの。
 
ルイ:あとから思い返すと圧倒的におかしいやつだね(笑)
 
かあここ:イケメンが目の前にいる限りは全部もみ消すよね。一緒に居続ける以上魔法は解けない。
 
ルイ:わたしは2番目の元夫といたときは、年取って顔がどんどん劣化していくから、子供のころのかわいい写真集を購入してそっち見てごまかしてたもんね(笑)。もはや自分で魔法にかかりにいってた(笑)
 
アキ:そこまでしてたんですか!?(笑)  

ルイ:うん。あとわたしは重度の酒好きだけど、イケメンに言われればすぐに酒をやめられるよ。

かあここ:イケメンになら何されても大丈夫ってわけじゃないんだよ。さすがに親を殺されたら一緒にはいられないんだけど、そのハードルみたいなのが恐ろしいほど高いんだよね。ほぼほぼ何言われても大丈夫、みたいにできてる。
 
ルイ:そうそう、ちょっと浮気されたくらいじゃ殴りあいして終わりだよ、ハッピー(笑)。でもブスだったらもう殴る気にもならない。
 
かあここ:手が痛い。ブスを殴って手が痛いっていうだけの話になる。
 
アキ:かあここさん名言多いです(笑)