誰が来ても受け入れてくれる

©「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS

――演じていて青春を感じるような場面はありましたか。

矢花:撮影場所が学校で、控室も教室みたいなところで、みんな制服を着ていることもあって、撮影をしていない時間も学校の休憩時間みたいな、そういう青春感はありました。

深田:現場にいるときは撮影以外でも役名で呼び合っていましたしね。

矢花:だから人格がおかしくなることに(笑)。ふとした受け答えが自分じゃないときがあって。

深田:僕もクールな役なので、普段よりテンションが上がらないみたいな。口角が上がらなかったです。

矢花:いや、そんなこともなかったけど(笑)。

深田:じゃあ、勘違いかも(笑)。

矢花:当社比ではそうだったのかもね(笑)。

――もしお二人がクラスメイトだったとしたら、どんな関係になっていたと思いますか。

矢花:それこそ深田は光みたいな立ち回りをしてくれそう。

深田:実際、学生時代はいろんなタイプの人と話してました。普段は一人でいるような人にもしゃべりかけたり。だから、もしクラスメイトだったとしたら、(矢花が)音楽をやっていることとか、僕から気になって話しかけてそうな気がします。

矢花:学生時代、(自分は)一人きりでクラスに居るようなタイプではなかったけど(笑)。ただ、人見知りはするので、最初のうちは凌みたいになっていたかもしれない。

僕は自分から行けないだけで、来てもらう分にはすごくありがたいと思うタイプなので、結果的に(深田とは)仲良くなったと思います。受け口はあるけど、送信口がないだけなので(笑)。

深田:確かに、受け口は本当にすごいです。誰が来ても受け入れてくれる。うちのメンバーに鈴木悠仁という、すごくグイグイ行く人がいるんですけど(笑)、普通だったら「もうわかった」って言いたくなるくらいグイグイ来るのに、バナさんはそれも受け入れてくれてますから。

――本作の見どころは?

深田:それぞれの想いが交わらない関係性なんですけど、誰かの気持ちには共感できるんじゃないかと思います。今、高校生の方も、卒業をして時間が経った方も、みなさんに楽しんでいただける作品になっていると思います。

矢花:実際に体験したことはなくても、体験したような気持ちになれる、若さゆえのもどかしい関係性みたいなものが描かれています。

光がフィルムの中の少女に恋をするところからストーリーが始まりますが、「その少女は何者なのか?」というミステリー要素もあって。少女の正体を追う中で、登場人物たちの関係性も変わっていくところがあるので、恋模様と合わせて楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

――演じたキャラクターとしての見どころも教えてもらえますか。

深田:何ですかね……。

矢花:パソコン捌き?(笑)

深田:確かに、観てほしい(笑)。ちゃんと使ったのは初めてだったんですけど、その割にはカッコ良くできていると思うので、そこは注目してほしいです。

矢花:光は、たぶんどんなクラスにも一人はいたような、いなくても「いそうだよね」って思えるようなキャラクターで。人によってはうるさいと思うかもしれないけど、悪気はないし、純粋な人なので、そういうピュアな部分に触れて、観てくださる人の心も浄化できればいいなと思います。


実年齢では2歳差の矢花さんと深田さん。事務所の先輩・後輩という関係でもあり、インタビュー中は矢花さんが先輩らしくまとめる場面も見られました。一方、劇中では同級生で、明るくてお調子者の光と、クールで落ち着いた凌という、普段のお二人の雰囲気とは違ったキャラクターを見事に表現しています。ドラマでのお二人の関係性にも注目していただきたいです。

作品紹介

ドラマ『マイストロベリーフィルム』(全8話)
2024年2月15日より 毎週木曜 深夜1:29よりMBS、他にて放送
「TVer」「MBS動画イズム」で見逃し配信1週間あり