ASTROというチーム自体が、普段からお互いの感情をよく共有している

撮影/小嶋文子

――現在、稽古期間中ですが、一緒にやっていて感じていることを教えてください。

ジンジン:ASTROというチーム自体が、普段からお互いの感情をよく共有しているんです。だから僕もサナもお互いに、サナが見た僕が演じるク・スンジュンの姿、僕が見たサナが演じるリ・ジョンヒョクの姿について、どうだったかを聞いて、それをフィードバックしながら稽古をしています。それが僕たちの稽古方法ですね。

それに僕は、ASTROのメンバーたちは、どんな現場に行っても、必ず最後までやり遂げられるマインドを持っていると感じているので、今回もそうやってお互いを信じながらやっていけると思います。

撮影/小嶋文子

ユンサナ:僕はミュージカルに出演するのがすごく久しぶりで、ほぼ初めてという気持ちで挑んでいるのですが、ジンジン兄さんは僕よりもミュージカルの経験があるので、いろいろアドバイスをもらいながら稽古をしています。

ボーカルの発声方法とか、リ・ジョンヒョクが北朝鮮の人なので訛りがあるのですが、それをどうやったらいいのかとか、表現に関しても、もしジンジン兄さんが同じ状況だったらどうする?とか、たくさん質問をしてアドバイスをもらっています。

ジンジン:サナには、サナだけが見せられるユーモアのポイントがあるんです。それを演じるときにも見せられると思うので、サナだから演じられるリ・ジョンヒョクが舞台上で観られると思います。そこは観客の方々もかわいいと思っていただけると思います。

ユンサナ:ジンジン兄さんは、いたずらっ子というか、そういう雰囲気でムードメーカーの役割をしてくれています。その部分も演技から感じられると思います。

撮影/小嶋文子

――具体的な鑑賞ポイントも教えてください。

ジンジン:ちょっとネタバレになってしまうんですけど。

ユンサナ:ダメダメ(笑)。

ジンジン:(笑)。ドラマを観ていらっしゃる方にはどんな状況かわかってしまうと思うのですが、やはり最後のク・スンジュンのシーンは見どころだと思います。彼は常に狙われていて、逃げ回る生活をしていたのですが、最後のシーンではソ・ダンに寄り添います。

そのシーンがミュージカルで表現されることで、歌によってより雰囲気に浸れるシーンになると思います。

ユンサナ:僕も少しネタバレになってしまうのですが(苦笑)、今回の歌唱曲に「偶然のような運命」という曲があるんです。そのタイトルのように、最初は偶然のように出会ったけど、最後は運命として寄り添っていく、繋がっていくという2組のカップルの行方がポイントだと思います。「偶然」と「運命」って、普段は並べて使わないような言葉の組み合わせもいいなと思いました。