共に成長し夢を実現して進むチーム

RIIZEというグループ名は「成長する(Rise)」と「実現する(Realize)」という英単語を合わせて作られたもので、「共に成長し夢を実現 して進むチーム」という意味が込められている。

ソンチャンの言う「日頃の活動や練習のプロセスを皆さんと共有している点」は、RIIZEの「成長し夢を実現 して進む」姿を、BRIIZE(ファンの愛称)もともにすることができる点で魅力となっている。

RIIZE 撮影:田中聖太郎

ファンコンの1曲目に披露された『Siren』は、RIIZEのメンバーがお披露目された後に、初のパフォーマンス映像として公開された楽曲。

MVよりも先にパフォーマンス映像が公開されたことは、パフォーマンスに対する自信の表れとも取れるが、成長を共有するというコンセプトにも沿っていた。

今回のステージでは正面にグループ名の由来となった「RISE」「REALIZE」という文字がプリントされたジャケットを羽織って披露。

高速かつ細かなステップを踏みながら、目まぐるしく変わるフォーメーションを見せ、初っ端からBRIIZEの視線をくぎ付けにしていた。

ちなみに、ジャケットを脱ぐと、「RIIZE」とプリントされたネクタイを締めており、そんな遊び心もにくいところだ。

多彩な楽曲を表現できる能力の高さ

もう一つ、ソンチャンが語っていた「ジャンルにとらわれず、多彩な音楽、パフォーマンス」という部分は、ファンコンのライブパートで存分に証明されていた。

Siren』から始まり、『Get A Guitar』『Talk Sexy』といった激しいダンスナンバー、

Japanese Ver.もリリースされており、BRIIZEたちもともに声を上げ、振りをそろえた『Love 119』、

疾走感のある爽やかなポップソングで、彼らのフレッシュな魅力を引き立てる『Memories』、

アニメのオープニングソングにも起用されたキュートな『HAPPY! HAPPY! HAPPY!』は客席に笑顔を向けて手を振りながら歌うなど、既存曲だけでもかなりの振り幅を見せた。

そこへ6月に発売されたThe 1st Mini AlbumRIIZING』の楽曲が加わる。

RIIZE 撮影:田中聖太郎

ステージに立ち込めたスモークに照明の光を当てて壁を作り、その合間を縫ってメンバーが現れる演出の中で歌われたR&Bナンバー『Honestly』では、愛を失った心境を綴った歌詞を甘美なボーカルで届ける。

忙しい日々を過ごしながらも前に向かって進み続けるRIIZEの姿とも重なる『9 Days』では、金銀のテープが客席に放たれる場面もあり大きな盛り上がりを作った。

本編最後を飾った『Impossible』では、軽快なリズムに乗って、高難度のステップが続く振りを軽々と踊ってみせてフィジカルの強さも発揮。

RIIZE にとって初のファンソング『One Kiss』はアンコールで歌われ、会場に多幸感をあふれさせた。

そして特筆すべきところは、その多彩な曲を表現することができるメンバーの能力の高さだ。

あまりに軽々とやっているので見逃してしまいそうになるが、歌、ダンスの基本能力の高さに加え、それぞれのメンバーが個々に得意分野や個性を持ち、曲ごとに上手く組み合わせている。

突出した才能がけん引するグループも魅力的だが、お互いを引き立て合い、補い合ってチームとしての魅力を発揮するRIIZEは、これからもあらゆる表現をしていけるポテンシャルを備えていると思う。

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