ランナー向けアプリ「Runtrip」ユーザーの継続的利用による生活習慣病予防効果を確認

ランニングを楽しむ人々へ向けたさまざまなサービスを展開する株式会社ラントリップ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大森 英一郎・以下ラントリップ)は、東京都が実施している「東京都スタートアップ社会実装促進事業(PoC Ground Tokyo)」に令和5~6年度の第1期採択事業者として採択され、自社で運営を行うランニングアプリ「Runtrip」に関して、継続的な利用者の活動量維持・増加による糖代謝改善の効果検証を実施しました。

その結果、各種デモグラフィックごとに改善傾向が観察されました。特に女性、高年齢層、普通体重、走行回数が多い(期間中に運動を継続した)セグメントにおいて改善が見られました。
中でもBMI 22以上25未満の層ではHbA1c値の低下に有意な差を認めました。

■プロジェクト概要
2回の検証期間を設け、Runtripアプリ利用によるユーザーの行動変容や糖代謝改善効果等を検証しました。

監修体制:
- 医学的監修:日本糖尿病学会 糖尿病専門医 三輪真也医師
- データ分析監修:株式会社データオーブ 取締役 橋本知明氏

【第一回】
2023年にRuntripアプリに新規登録したユーザーの内、21,664名について、アプリ内で記録された月間走行距離とSNS機能の利用データを12ヶ月分析しました。

【第二回】
Runtrip未利用者225名を対象とし、Runtripに登録する群(A群:登録群)と登録しない群(B群:対照群)に1対1の割合で無作為に割り付け、肝酵素やHbA1c値などの血液検査結果、日常の気分を問うアンケート等のデータを分析しました。

■特徴的な結果
【第一回目の検証結果】
第一回の検証において以下の3点が特徴的に認められました。
- 「Runtripマイル=ポイント」付与ユーザーは、非付与ユーザーと比較して登録初月~3ヶ月間の継続率が約20ポイント高率(25% vs 45%)
- 「Runtripジャーナル=SNS」利用ユーザーは、非利用ユーザーと比較して6ヶ月後の月間走行距離と登録初月の月間走行距離の差に約2.8倍の開きが見られた

これにより、Runtripアプリが提供する「Runtripマイル=ポイント」による”リワード”と「Runtripジャーナル=SNS」による”コミュニティ”は、ランニングの習慣化に効果的であるといえます。



【第二回目の検証結果】
第二回の検証においては以下の点が特徴的に認められました。
- A群で最も改善が見られたのはBMIが22以上25未満の層であり、B群に比して良好な結果が認められました。特にHbA1c(p=0.04)は統計的にも有意な差があることが明らかとなりました。
- 日常における気分を問うアンケートも統計的な有意差とは言えないものの(p=0.19)改善傾向が見られました。




■ 今後の計画
Runtripにおける特徴的な運動習慣と血液検査の相関を一層明確にするため、運動習慣把握方法の精度向上や対象セグメントの分類を工夫し今後も継続的な調査分析を行っていく予定です。
今後もラントリップは、より多くの方の健康増進に貢献してまいります。

■ PoC Ground Tokyoについて
東京都は、持続的な経済発展のために、イノベーションを継続的に生み出していくための取組みとして「東京都スタートアップ社会実装促進事業(PoC Ground Tokyo)(以下、「本事業」という。)」を実施しています。本事業は、革新的なビジネスアイデアを有し、新たなビジネス領域で大きな成長を志向するスタートアップのニーズに合わせて、事業化に向けた実証実験を効果的にサポートする事業です。
なお、令和5年度は応募総数59 社の中から8 社の採択、令和6年度は応募総数127社の中から10事業に加え、令和5年度募集におけるサポートプログラムを経て採択された2事業の計12事業の採択が決定されました。

東京都スタートアップ社会実装促進事業 (PoC Ground Tokyo)Webサイト
https://poc-ground.metro.tokyo.lg.jp/startups/

■ 株式会社ラントリップについて
本社所在地:東京都渋谷区桜丘町23番17号シティコート桜丘408
代表者:代表取締役 大森英一郎
設立:2015年5月15日
URL:https://corp.runtrip.jp
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