4. 叩く、怒鳴る

叩いたり怒鳴ったりすれば、取り合えず子どもはいうことを聞きます。でも、「やはり犬猫のようにビシッと叩いたり怒鳴ったりすれば理解する」と思っているのは大人の大きな勘違いなのです。

子どもは痛さに耐えかねて、また怒鳴られるのが怖くて親の言うことを聞きますが、怒鳴る相手が怖いから従っているだけです。

それどころか、力に頼る親の姿がドンドン脳にインプットされてしまい、「相手をねじ伏せるのには暴力を振るえばいいんだ」と間違った学習をしてしまいます。

中には親の見ていないところで小さい子や小動物を苛めるケースにつながることも…また、やがて思春期を迎え親の背丈を超えたとき、親が子どもから暴力を振るわれることもあります。

解決法

躾は“言って聞かせて納得させて”が原則です。どんなに小さい子でも真剣な目でしっかり話すとちゃんと理解できますよ。

5.消せない過去を毎回持ち出す

  • 「この間も同じこと注意されたでしょ!」
  • 「いつも言っているよね!」
  • 「何度、注意したらわかるの!」

これらは今やっていることだけを叱っているではなく“過去を持ち出すしつけかた”。過ぎ去った過去のことを持ち出されて叱られても、今更、子どもはどうしようもありません。

解決法

叱る時は“今、その時、そのことだけ”を注意しましょう。親はどうしても「昨日の同じことを叱ったのに、どうして又やるの?」と思ってしまいますが、それは心の中で思っているだけに留めて、“現場主義”を通しましょう。

6.その場にいない人に時間が経過してからちくる

  • 「パパが帰ってきたらパパからも叱ってもらいますからね!」
  • 「保育園の連絡帳に書いておくからね!」

子どもにしてみれば、その現場を見ていない人から、しかも時間がうんと経過してから叱られるほど理不尽なことはありません。また、それが自分にとって反論が出来ない怖い存在だと言い訳も出来ないわけです。

更に強い力を盾にして叱るママに対して、「この人は自分の力ではどうしようもないから、強い人に頼るんだ」と思われ、甘く見られてしまいます。

解決法

子どもを叱るときはその現場にいる人がその人の言葉で真剣に叱りましょう。いない人を持ち出すのは止めましょうね。

パパや幼稚園の担任には報告だけに留めて、「本人には私(ママ)からしっかり叱ったので、再度、叱らないでも大丈夫です」と伝えておきましょう。

子どもの叱り方って本当に難しいですよね。ぜひ、6つの“止めておいた方がよいやり方”を頭の片隅に入れて実践してくださいね。