ユリが最近“侵蝕”されたもの
――現場でゾクッとしたエピソードがあれば教えてください。
撮影前にイ・ソルさんが占いに行き「血が登場するのは、いい兆し」と言われたそうなのですが、最初の台本には血が出るシーンはなかったんです。それが後日、監督が修正を加えた台本を見たら真っ白な雪原に赤い血が飛び散る場面が追加されていて……。偶然とは思えず、鳥肌が立ちました。
――それは驚きですね。ユリさんは、そんなゾクッと感を味わえるスリラーやホラー系の作品をよく読まれるそうですね。
そうなんです。人間をどう描いているか、という点に強い興味があります。たとえば是枝裕和監督の『怪物』のような作品にも惹かれますし、本作のように善と悪、母性とは何かを問う作品も。だから私はジャンルよりも人間の解釈や探求ができる作品にこれからも関わっていきたいと思っています。
――映画のタイトルにちなみ、最近“侵蝕”されたものは?
(恋愛リアリティ番組)『私はSOLO』……というのは冗談です(笑)。最近は『紅鶴の場所』というミステリー小説にハマっています。とても面白かったのでおすすめです!
少女時代のメンバーは“かけがえのない存在”
――少女時代のメンバーとは今も交流があるそうですね。
はい。実は今日(インタビュー当日)が、少女時代のデビュー18周年の記念日なんです。先日もメンバーみんなで集まって近況を報告したり、20周年に向けての話もしました。その中で『侵蝕』の話題も出て「すごく面白そう!」「怖そうだね」と期待してくれていました。
――素敵な関係ですね。
俳優として活動しているメンバーも多いので、みんなそれぞれが選んだシナリオや作品に責任を持って向き合っていることをよく理解し合っています。言葉にしなくても「頑張ってるよね」と自然に応援し合える、そんな関係。本当に特別で、かけがえのない存在です。
映画『侵蝕』 © 2025 STUDIO SANTA CLAUS ENTERTAINMENT CO.,LTD. All Rights Reserved.
韓国発<精神メンタル崩壊>サスペンス・スリラー
映画『侵蝕』
新宿ピカデリーほか全国公開中


































