子どもを初めて保育園に預けるときの別れ際
保育園に入園許可がでて平日は毎日預けることになったとします。でも、ここでも子どもは泣きます。こんなとき次のような対応を親がしてしまうと、子どもはなかなか親から離れられなくなります。
×親が不安な顔で、いつまでもそこに留まっている
子どもが泣いていると気になってしまい、親まで一緒になってグズグズ玄関にいると、保育士から「お母様、さっさとお仕事に行ってください!」とママまで叱られてしまうことがあります。
「まるで鬼のような保育士だ!」と思ってしまいますよね。でも、鬼ではないのです。いつまでもそこに留まって、うろたえて不安な顔を見せている親のどっちつかずの態度の方が子どもにはよっぽど酷なのです。子どももますます不安定になってしまいます。
そして「もっと泣き叫べば、もしかしてママはお仕事を休んでくれるかもしれない」、あるいは「お仕事辞めてくれるかもしれない」と勘違いしてしまうかもしれません。
×泣いたことを叱る
「どうしてそんなに泣くの!泣き虫ね!ほら、他のお友達はお利口に遊んでいるじゃないの!」と子どもの湧き起る感情を否定してはなりません。
「お~お~悲しいね、泣いていいんだよ、もっともっと泣いていいんだよ」と寄り添ってやりましょう。「泣くな!」と言われたら感情の持って行き場がなくなってしまいます。泣くことで気持ちのバランスをとっているのです。
×おもちゃに気をとられている隙に、逃げるように姿を消す
子どもがおもちゃや他の子どもに一瞬気を向けているうちに、黙って姿を消すのはよい方法ではありません。これは、やってはいけない最悪の別れ方です。
子どもが振り向いた時、そこにママの姿はありません。「僕が見ていない隙にいなくなっちゃった!」と、すっかり騙されたことに気付いて相当なショックを受けます。
事前チェックを
大人だって、なんの予告もなしにいきなり「今日はここで過ごしてください」と見知らぬ場所、見知らぬ人たちがいるところへ放り込まれたら不安ですよね。子どもだって同じです。
それから身内ではない人に預けるときは信頼できる場所か事前に何度か会ったり、見学をしてからにしましょう。
今、ネットでの格安のシッター派遣もあるようですが、子どもの命を預けるわけですから、料金や宣伝だけで惑わされないようにしましょう。