もし本当に好きな人がいたら、積極的にアタックするかも……?

――プンはツンデレなセリフが多かったですが、ジュノさん自身が気に入っているセリフはありますか?

ジュノ:「俺、お前のことが好きだ(ナ、ノルチョアヘ)」ですかね。

これはセウが一人で帰っている途中、公園で想像するシーンがあって、僕がその想像の中の相手役として出るんです。そのため、直接セウに告白するシーンではなく、想像の中で告白するシーンなのですが、「俺、お前のことが好きだ(ナ、ノルチョアヘ)」という台詞を何度も言ったんですよ。

その短い台詞を色々な方法で表現したくて。楽しかったです!

――プンがセウへの恋心にだんだん気づいていくシーンが可愛らしかったですが、プンはセウのどんなところに惹かれたのだと思いますか?

ジュノ:自分が作った料理を美味しいと言ってくれたからではないでしょうか。

プンは10年以上愛していた初恋相手のダリ(チャ・ジュヨン)にお弁当を届けるのですが、彼女はそれを捨ててしまうんです。

プンは料理で愛情を表現する人物なので、そんな気持ちを受け止めて美味しく食べてくれるセウに惹かれたのだと思います。

――プンはセウに惹かれつつチルソンのことも兄貴と慕いますが、ジュノさん自身は友情と愛どちらをとりますか?

ジュノ:う~ん……そうですね……。そういう経験もないですし……でも、僕が本当に好きならば、友達に了承を得るのではないでしょうか?

そうでなければ、ダメですね……プンは悪かったんです。プンは本当に悪いやつです(笑)。愛想が良いんです。

――プンはフォーチュンクッキーでセウが本当の愛だと知りますが、ジュノさんは運命や占いは信じますか?

ジュノ:僕は占いなどは面白いから見ますが信じてはいないです。

母親が送ってくることもありますし、自分で直接ネットで調べてみたり、友達が送ってくれることもありますが(笑)、良いことだけ信じます。悪いものは見たら本当にそうなってしまいそうなので、良いことだけを信じます。

――ジュノさん自身は好きな女性の前ではプンのようにツンデレですか? それとも想いをストレートにぶつける方ですか?

ジュノ:僕は相手に負担を与えたくないタイプだと思います。

なので、自然に僕の存在を大きくしていきたいタイプですね。

あ~でもわからないですね。もし本当に好きな人がいたら、積極的にアタックするかも……? 僕は人によって違うような気がします。なので、色々な想像をしてください、みなさん(笑)。

俳優として欲しいものは“自然さ”。できるだけ多くの作品に出てみたい

――パク・ソンホ監督がジュノさんのことを「演技が安定的で感情豊か」とおっしゃっていましたが、監督の評価をどう受け止めてらっしゃいますか。

ジュノ:もっと努力しないといけないと思っています。俳優ならば、それが当たり前にできなくてはいけませんし。何よりも今回ご一緒させていただいたことへの感謝の気持ちを伝えたいですし、もっと上手くできるようにならなくてはいけないと思います。

――ご自身では俳優としての強みはどんなところだと思われますか?

ジュノ:僕が考える僕の強みではなく、僕が欲しいものなのですが、それが「自然さ」です。色々と試行錯誤中ではあります。

どうやったら自然になるかと方法を考えても、それを考えてしまったら自然ではないと思うので、台本を初めて読んだときに僕が感じた気持ちを活かせるように努力しています。

もちろん他の人の話を聞いて受け入れることもできますが、結局は最初に感じたものが一番自然だと思うので。あまり気にしないようにしている方です。

――本作での演技が高く評価され“ロマンスの達人”というフレーズがつきましたがご自身では気に入ってらっしゃいますか?

ジュノ:本当に達人になれということで言ってくださっているのだと思います。なので、さらに努力します!

でも本当にラブロマンスは相手役の方とのケミが大事だと思うのですが、そういう面でリョウォン先輩が引っ張ってくださいました。お互いにお互いをリードしたと思いますし、演技をする前のリハーサルをする時も、色々な方法で「これはどう?」とお互いにやり取りしていました。

撮影していないときも、台本の90%がタン・セウとソ・プンの話なので、とにかく、素敵なシーンを作りたかったので、努力しました。

それが“ロマンスの達人”という印象を作ってくださったんだと思います。ソ・プンが何かしたときに、タン・セウのリアクションがなければ、今感じていただいている胸キュンはなかったと思うんです。

なので、お互いのリアクションが大事だったのだと思います。

――本作をやってみて、ジュノさんに残ったものは?

ジュノ:中華鍋とお玉です。料理の先生が練習しろとプレゼントしてくださったんです。なので、僕は毎日それを振っていました。別のスケジュールがあっても、いつも持ち歩いていました。

ドラマが始まる前の1ヶ月半はそれを持ち歩いて、ずっと練習していましたね。

海外のスケジュールの時もホテルで自分の服を敷いて椅子の上でやったり……豆とお米を持っていって鍋を返す練習もしました。今回のドラマは情熱が残った気がします。情熱で全部が焼けちゃいました。頑張って燃やしましたよ(笑)。

――2PMメンバーからの反応はいかがでしたか?

ジュノ:反応は一つもないですね(笑)。見る時は見て、見ない時は見ない、本当にはっきりしているので。「がんばれよ!」と声をかけてくれました。

僕達はいつもそうです。メンバーが出るからといって、毎回見る必要はないじゃないですか? でも、その出演している仲間が一生懸命にやっているなというのは見なくても知っているので、時々現場にコーヒーカーを贈ったりして応援しています。

――今後挑戦してみたい役柄や夢はありますか?

ジュノ:俳優という仕事は他の人になる時間なので、とても貴重な時間だと思っています。この3ヶ月間は中華料理人になりましたし、その前の作品では工事現場で働く人にもなり……中華料理人もこんなにも魅力的な仕事だとは思いませんでした。

やってみて、本当にかっこいいと気づかされましたし、改めて大切さに気づかされる時間になりました。そのため、俳優としてはできるだけ多くの作品に出てみたいです。

色々な仕事に挑戦してみたいですし、それが俳優としての僕に色々な道を作ってくれるのではないかなと思います。これからも皆さんが見つけてくださればテレビで僕のことをご覧いただけると思います。

――最後に放送を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

ジュノ:色々な種類の料理が登場しますし、ばんばん弾けるような魅力をもったキャラクターを見ることができます。気軽に見て楽しんでいただけるドラマですので、たくさん愛していただけると嬉しいです。

『油っぽいメロ』(原題) ストーリー

ジャイアントホテルの高級中華料理店で辣腕を振るう副料理長のプン(ジュノ)は、初恋相手のダリ(チャ・ジュヨン)と結婚式を挙げ、幸せの絶頂にいた。

一方、財閥令嬢のセウ(チョン・リョウォン)も結婚式を控えてウキウキの毎日。そんなセウにヤクザのチルソン(チャン・ヒョク)が一目惚れする。

ある日、料理長の命令に背いたプンは店から追い出されてしまう。さらにはダリがホテルの社長と浮気していることを知り、一気に奈落の底へ突き落されるのだった。怒りに燃えるプンはチルソンがホテルの目の前で経営する中華料理店で再起をかけることに。

そんなプンの前に、実家が破産し、新郎に逃げられた満身創痍のセウが現れて……。

『油っぽいメロ』KNTVにて放送中 毎週(木・金)前8:00~9:15 

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