チャン・グンソクが約2年ぶりの主演を務めたトリック・エンターテインメント、ドラマ「スイッチ~君と世界を変える~」。

入隊前、最後の出演作ともなった今作で、天才詐欺師と真面目な検事の一人二役を演じたチャン・グンソクに、見どころや撮影現場でのエピソードなどを語ってもらった。

さらに、30代に入り、青年から大人の男性へと変化して行く中、仕事のこと、プライベートのことなど、今、感じていることも明かしてくれた。

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進化するチャン・グンソクを表現できた

――2年ぶりの主演作となったドラマ「スイッチ~君と世界を変える~」ですが、どんな内容になっていますか?

チャン・グンソク:現実的なストーリー設定が巧みで、主人公も魅力的な作品です。その主人公というのが、天才肌で自由奔放な性格の詐欺師サ・ドチャンと、彼とは対照的に面白みに欠ける検事のペク・ジュンスの二人。

僕が一人二役で演じています。ドチャン、ジュンスともに、「ぜひ演じてみたい!」と思わせてくれたキャラクターでしたし、一人二役への挑戦は、演技者としてのやりがいを感じました。

俳優としてさらに進化するチャン・グンソクを、この作品を通して思い切り表現できたと思います。

ひとり二役を演じる上で心がけたこと

――ひとり二役を演じる上で心がけたことは?

チャン・グンソク:ひとりの俳優が二役を演じるドラマは韓国でも増えていますが、今回の「スイッチ」は、“韓国ドラマ”というより“海外ドラマ”に近い作品だと思います。

ストーリーの展開が早く、スピード感にあふれているんです。

韓国ドラマよりもハリウッド発の映画やドラマの中に、「スイッチ」に似たテイストの作品を見つけられると思いますよ。

たとえば、天才詐欺師が主人公の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』や、ウォール街の金融詐欺が描かれた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。

どちらも、僕が昔から大好きなレオナルド・ディカプリオの主演作ですけど、彼がこれらの映画の中で見せてきたような世界観を、今度は僕がアジアを舞台に表現してみたいと思いました。

――撮影中、印象に残るエピソードはありましたか?

チャン・グンソク:撮影が始まって間もない頃、僕が病院で苦痛を味わいながら横たわり、ハン・イェリさん演じるオ・ハラがそばに寄り添って一生懸命心配してくれるシーンがありました。

このとき、ハン・イェリさんはカメラがオフになっても毛布を掛け直してくれたり、楽な位置に脚を動かしてくれたり、僕を気遣ってくれたんです。

「もしかしてハン・イェリさん、僕のこと好きになり始めてる!?」と思ったんですが、別のシーンではほかの俳優さんに対しても同じように親切にしていて(笑)。

「だまされた!」と思いましたね。単に、僕の勘違いだったんですが…。

チャン・グンソクはこれまで誰かにだまされたことがあるか?

――ちなみに、サ・ドチャンは詐欺師ですが、グンソクさんはこれまで誰かにだまされたことはありますか?

チャン・グンソク:誰かにだまされたということは特にありませんが…。

実は僕、自分の給料を知らないんです。誰も教えてくれないし(笑)。

給料を知らずに働いているということは、もしかすると、これが「芸能界でだまされている」ということになるのかもしれません。…が、僕はいくら稼いでいるかなんて本当に興味がないんです。

目の前の仕事を精一杯がんばるだけです!

――監督とのエピソードも聞かせてもらえますか?

チャン・グンソク:監督さんが新人ということもあり、コミュニケーションを大切にしながら、スタッフ一丸となって一つの作品に向き合うことができたのはとてもラッキーなことだったと思います。

特に、僕と監督さんとハン・イェリさんの3人は、台本の読み合わせに加え、現場でのリハーサルも何度となく繰り返しました。

その中で、お互いに意見を出し合いながら、セリフ、動線、演出を細かく確認して。時間はかかりましたが、おかげでそれぞれが表現したかったものを、しっかりと作品に込めることができたと思っています。

コミュニケーションが円滑だったおかげで、スタッフ全員で楽しみながら作り上げることができた、そんな作品が「スイッチ」です。

現場で“最悪のパーティー”!?

――現場で“最悪のパーティー”と言われるものがあったとお聞きしたのですが…。

チャン・グンソク:はい、最悪のパーティーでした(笑)。

“最悪”にはさまざまな意味が含まれていますが。韓国のドラマ制作の現場には、チームのみんなで定期的に会食に行くという文化があります。

「この日は早めに終わるから、みんなでご飯を食べに行こう!」という具合に。焼酎を飲みながら、その日の撮影を振り返ったり次の日の撮影について意見を交わしたり。

ところが、「スイッチ」の現場では、一度も会食の機会がなかったんです。

それぞれ忙しいし、僕も一人二役であちこち飛び回っていたので時間的な余裕がなかったんです。

それで、ドラマの撮影がすべて終わったあと、最初で最後の会食、結果的に“最悪のパーティー”になる会食が開かれました。

すると、みんなこれまでずっと我慢してきたものがあったのか、それが焼酎とサムギョプサルの効果(?)でドカン!と爆発しまして(笑)。

それはそれは長丁場のパーティーとなり、僕はこれ以上この場にいたら、もっと大きな爆発に巻き込まれそうだ!と思って、深夜3時半くらいに逃げ出しました(笑)。

パーティーの中で起きた“最悪”の出来事については内緒とさせてください!

――サ・ドチャンが詐欺師ということで、今回はいろんな職業の扮装をされていましたが、グンソクさんは生まれ変わったらやってみたい職業はありますか?

チャン・グンソク:カーレーサー、医者、芸能人と、大きく3つの夢を幼い頃から抱いてきましたが、生まれ変わってもやはり芸能人を目指すと思います。

ドラマや映画、ライブを通して、何者にでもなれるのが俳優や歌手といった仕事の醍醐味。この仕事を選んで後悔したことはこれまで一度もありません!

――最後に改めて、このドラマの見どころを教えてください。

チャン・グンソク:これまでの韓国ドラマに比べて、ストーリー展開が早くてスピード感にあふれていると思います。

「次回はきっとこんな展開だよね」と予想できるはずが、まったく予想がつかないというのがこの作品の面白さです。

もっと早く先が知りたい!とワクワクしてもらえるはずですし、チャン・グンソクの俳優としての世界観も存分に味わっていただけると思います。ぜひ「スイッチ」の放送を楽しみにしていてください!

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