チェ・スヒョン

韓国ミュージカルファンの心をつかんだ秀作『サリエル』。今年3月に、東京・シネマート新宿にて映像作品として上映され、日本でも好評を博した同作が再び、今夏に大阪と東京にて上映される。公開に先駆け、同作で主人公サリエル役を熱演したミュージカル俳優チェ・スヒョンに話を聞いた。 

――鍛え上げられた身体と骨格、そして魅力的な重低音のボイスが魅力のチェ・スヒョンさん。音楽に対する強い信念ひとつで生きてきた主人公サリエルにぴったりのキャスティングだと思いましたが、サリエル役に抜擢されたときの感想は? 

チェ・スヒョン「最初にリーディングをしたとき、『この役柄は私のだ!』と強く思いました(笑)。『うまく表現できそうだ』とも思いましたしね。それに、当時の振付けの先生も『スヒョン、君自体がサリエルだよ』と言ってくださって、とても力になりました。おそらく、サリエルが剛直な宮廷音楽家としてつねに規則正しい人物だったので、演出監督は私の容姿や声が役に似合うと、判断してくださったんだと思います」

――本作の魅力は何よりも、その“テーマ”だそうですね。

チェ・スヒョン「『サリエル:嫉妬のささやき』というタイトルで初めて見た瞬間から、そのテーマがとても気に入りました。モーツァルトを描いた舞台は多いですが、サリエルに重点を置いて描いていて、彼の嫉妬が一体何かを考えさせられる……そんなテーマはこれまでなかったので斬新だったし、新鮮に感じました。だから、私が演じることになったのを聞いたときは、とてもうれしかったです」

――これまでの作品と比較して、本作への思い入れは想像以上と聞きましたが。

チェ・スヒョン「ライセンス作品や創作ミュージカルなど、多くの作品に出演してきましたが、初演の創作ミュージカルは今回が初めてでした。やっぱり、初演だからこそできることが多かったと思います。一緒に悩み、作り上げていく過程で意見の違いももちろんありましたが、今考えてみると、それもまた良い思い出です。すでに人気を集めている作品に出演することとは、また違った次元の満足感、そんな特別な何かがありますね。“サリエル”は、一生忘れることはできないと思います」

「韓流ぴあ Presents K ミュージカルシネマ『サリエル』記録上映会」は、7月29日(水)・8月2日(日)に大阪・シネマート心斎橋、8月5日(水)・9日(日)に東京・シネマート新宿にて上映。

本物の韓国ミュージカルを映画館で体験しよう!
韓流ぴあ Presents K ミュージカルシネマ『サリエル』記録上映会(日本語字幕付き)

〈大阪〉シネマート心斎橋
2015年7月29日(水) 10時/12時15分
2015年8月2日(日) 10時
Pコード:554-308

〈東京〉シネマート新宿
2015年8月5日(水) 10時
2015年8月9日(日) 14時45分
Pコード:554-309

http://pia.jp/t/kmusical/(PC・モバイル共通)
主催:韓流ぴあ
問い合わせ:チケットぴあインフォメーション 0570-02-9111(10:00~18:00)

ミュージカル『サリエル』
1791年、オーストリア・ウィーン。天才音楽家モーツァルトの登場で深い苦悩の淵に陥る偉大な宮廷音楽家アントニオ・サリエルのドラマティックな生涯をテーマにした作品。サリエルを軸としながら、モーツァルト、謎の男ジェラスを加えた3人の数奇な物語を通して、人間の本質的な感情をリアルに描き出し、見ごたえ十分。特に、3人の愛憎が交錯するクライマックスは圧倒的な興奮と感動を呼び起こす! 初演は2014年7月。

 

 

HJ CULTURE
2011年に創立。創作ミュージカルの『シャーロック・ホームズ』をはじめ、『フィンセント・ファン・ゴッホ』、『サリエル』、『ファリネッリ』など、誰もが普遍的な感性で理解できる作品を制作。昨年、代表のハン・スンウォン氏は韓国公演プロデューサー協会の「2014今年のプロデューサー賞」を受賞。

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