子どものしつけ編 曖昧な伝え方あれこれ
小学校の授業参観に行きました。担任の先生が子ども達に紙テープを配り「ちょうどいい長さに切ってください」と指示していました。
すると3cmくらいに切っていた男子がいました。先生から「それじゃあ短すぎる!」と叱られていました。「先生の指示は曖昧だなあ…5cmとか10cmとか具体的に言えばいいのに」と思いました。
同様のことは親子間でも起こります。子どもに対して「何度注意しても、ちっとも子どもが言うことを聞いてくれない」と嘆いている人は、子どもにあなたがしてほしいことが正確に伝わっていないのかもしれません。
次のように言い換えましょう。
- ちゃんとしなさい、しっかりしなさい
→背中を伸ばして座ろうね - 早くしなさい
→8時までにはご飯を食べ終えよう。100数える間に片づけよう(そう言って100、99、98、97…とカウントダウンする)。砂時計が落ちるまでの間に片づけようね。(時計が読めない子どもの場合) - 遅刻したらダメ
→8時05分までには幼稚園の玄関に到着したいから、今すぐ出よう。 - 順番を守りなさい
→ブランコは太郎君、花子ちゃんの次だよ。3番目だよ。 - 真面目にしなさい
→隣の友達とお喋りしたり、笑ったりしたらダメよ。 - 素直になりなさい
→自分がいけないことをしたと思ったら「ごめんなさい」と謝ろう。 - 優しい心、思いやりの気持ちを持ちなさい
→友達の顔や身体の特徴をネタにしてからかってはいけないよ。チビ、デブと言っては相手がとても嫌な気分になるから口に出してはいけないよ。 - もう少したくさん食べて
→このブロッコリーをあと1つは食べようね。 - 人に迷惑をかけてはいけないよ
→病院は具合が悪い人がくるところだから、騒いだらいけないんだよ。椅子にお尻を付けて座っていようね。それから声は出さないでね。 - 靴をきちんと揃えなさい
→靴をこの足型の上に置いてね。 - 整理整頓!きちんと片づけて!
→積木は積木の入れ物に。電車は電車の入れもの、絵本は本棚に戻そうね。(過去記事「【しつけ】もう「片づけなさい」は要らない!部屋のゴチャゴチャは「貼り紙」で即解決」)
こんな風に明確に言ってやったほうが断然、わかりやすいです。
まだ、生まれて数年しか経っていない子どもです。言葉から察するには難しいことがたくさんあります。子どもには行動しやすいように、具体的にどうすればよいのかを伝えるように意識しましょう。
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