みんなが好きな『HERO』のドラマエピソードとは?

サッチ「城西支部の人たちの会話や、大事なことはしっかり言ってくれるところが観ていて気持ちいいし、何回も観たくなる魅力があるんですよね。名言は何だろう?

私はやっぱりシーズン1の第10話で、芝山検事(阿部寛)が検事バッチの“秋霜烈日”の意味を語るエピソードが好きですね」

ナオカ「ほかのドラマは木村くんは、どこか俺、カッコいいぜって思っている感じがするんですけど、『HERO』の久利生公平はダメなところもあるし、ヌケているところもある。それでいて決めるところはちゃんと決めるし、熱いところを持っている。

私は個人的にそういう人が好きだから、惹かれます。身近にいたらヤバいですね(笑)」

チビホ「シーズン1、シーズン2を通して、城西支部の人たちのかけ合いが大好きですね。面白いです」

ユカリン「私はコミカルなシーンが大好きで。1話完結型なのもいいし、毎回、ドラマの最後ですっきりできるのがよくて、そこからどんどんハマッていきました。

特にシーズン1の第8話…あの飯島直子さん演じる弁護士の巽江里子とのかけ合いのシーンが最高ですね。あのシーンはシーズン1、シーズン2、映画版を通したすべてのシーンの中でいちばん好きです。もう何回観たか分からないし、好き過ぎてノベライズ本まで買っちゃいました(笑)」

チロ「私はシーズン1の第10話で、マスコミが本当はやっていない人を犯人に仕立て上げて、自殺に追い込んじゃったときに、久利生検事が“これっぽちの保身の気持ちで、ちょっと気を緩めただけで人を簡単に殺せんだよ!”って涙まじりに言うシーンでグッときて。

あのセリフもすごく重いし、それを言っているときの木村さんの表情もすごくリアルだなと思ったので、あのシーンは特に好きですね」

マユミ「木村くんはそれまで恋愛モノをずっとやってきていて、『HERO』で初めて周りのみんながいて成立するシチュエーションドラマに挑戦したと思うんですよね。そういったところは、観る側からしても新鮮で。

シーズン1の第1話の冒頭で、引っ越してきた久利生がテレビショッピングの担当者に電話で“久しい利口な生き方”に“公”に“平”って自分の名前の漢字を説明するシーンや、さっきも話に出た第10話は特に印象に残っています。

シーズン2の久利生がヤクザに向かっていく第9話もよかったですね。ああいうシチュエーションもこれまでなかったですからね」

マホ「シーズン1の第1話で下着泥棒の捜査に出た久利生が雨宮の顔をグニャとして“ゆで玉子みたいだな”と言うシーンがあったと思うんですど、ああいうところでそれまでの『ロングバケーション』(96)などとは違う男女の関係性が出てくるのかな~と思って、好きになりました」

久利生以外の好きなキャラクター、一番人気は?

だんだんマニアックにヒートアップしてきたので、今度は久利生以外の好きなキャラクターを聞いてみた。

サッチ「雨宮も好きですけど、江上さん(勝村政信)も可愛いですよね(笑)。

久利生と雨宮の関係が観ていてモヤモヤするんですけど、そのきっかけは江上さんのような気がしていて。彼がやいやい言うから、ふたりが恋愛を意識するようになったんじゃないかな? と思うし、やっぱり自分がエースだったいうことをひたすら口に出して言うところとか、可愛いな~と思います」

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

ナオカ「私はシーズン2の麻木千佳が好きです。北川景子さんがもともと好きっていうのもあるけれど、気取っているのにヤンキーみたいなところがすごく好きで。自分も若干ヤンキー気質だから、麻木千佳は好きですね(笑)」

虹「私、鍋島さん(児玉清)がめっちゃ好きなんです」

全員「あ~!(共感)」

虹「だから、シーズン2の最後のテロップにスペシャル・サンクスで鍋島さんの名前が出たときはウワ~ってなりました。普通は触れないじゃないですか?

木村拓哉さんや北川景子が演じてはいるんだけど、久利生公平や麻木千佳の気持ちを借りて、さりげなくその教えを思い出させてくれる。

シーズン2が始まったからといって鍋島さんのことを忘れない。そういうところがめっちゃカッコいいし、どこまでも『HERO』の世界を貫いているのがすごいなって思います」

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

チビホ「私は、木村さん以外では末次さん(小日向文世)ですね。いじられる人を見るのが好きなので、そういった意味で断然末次さん(笑)。遠藤さん(八嶋智人)も好きです」

サオ「私はマスター(田中要次)が好きです。自分も通販番組を観るのが好きっていうのもあるけれど、背中にすごく哀愁が漂っていて(笑)。

『あるよ!』と言う前の顔や、言うまでの間も好きですね。1作目の映画の最後で『あるよ!』と言ってアレをさりげなく出してくるところとかもたまらなかったです(笑)」

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

ユカリン「遠藤さんがすごく好きです。賢司という名前なのに検事じゃないことのコンプレックスや、末次さんとのかけ合いも大好きで。検事のドラマだからシリアスなシーンもたくさんあるけれど、ああいうクスッと笑えるシーンが多いのも私の中ではポイントが高くて、大好きなんです」