チロ「私は普通に雨宮さんが大好きです。
演じられている松たか子さんも好きですけど、最初は中卒の久利生さんのことをバカにしていた彼女が、彼の検事としてのスゴさを素直に認めて、関係性がいい方向にどんどん変わっていくのがいいなと思って。
その変化がいちばん顕著に表れているキャラクターのような気がするから、そういった意味でもすごく好きですね」
マユミ「私は大塚巡査(おかやまはじめ)ですね。
彼が出てくるだけで『HERO』っぽくなるし、シーズン2の鯛焼きを持っていくときの自転車はたぶんおかやまさん本人のものじゃないかなと思っていて。
でも、シーズン1の第9話で、襲われた雨宮を初めて自分のマンションに泊めた久利生の言いつけを守り、彼が帰ってくるまで、部屋の前のフラフープの中に律儀に入って警備をしていた大塚巡査がもう最高で(笑)。
シーズン2でもバーでネックレスを探すシーンで大活躍するけれど、おかやまさんがすごく上手いからああいうシーンが成立するし、ああいうコミカルな描写も加わって、初めて『HERO』なんだと思います」
マホ「私は、久利生さん以外では牛丸さん(角野卓造)ですかね。
ずっと身体が弱っていたりして、哀愁が漂っているから可哀相だなと思って。糖分を摂っちゃいけないのに、シーズン2では大福を食べているし、それがいい味を出していていいんですよね。
しかも、大福を食べながら久利生さんに“オマエは自分のやりたいことだけをやれ!”みたいなことを言う。素敵だなと思いました」
映画『HERO』に期待するところ
う~む、スゴい! ひと言に『HERO』ファンと言っても好きなキャラも好きなシチュエーションもみんな違うのが面白い。その勢いで、最新作に何を期待するのか? もドドーンと語ってもらった。
マユミ「映画で描かれるのがシーズン2のラストの1年後か1年半後か分からないけど、城西支部の人たちの信頼関係がより強いものになっていると思うので、そのあたりを見極めたいし、あのメンバーでどうやって大使館の絡んだ事件に立ち向かっていくのか興味があります。
もちろん久利生と雨宮の関係がどうなるのか? も気になるけれど、最初はフラットな気持ちで観たいと思います。
たぶん10回ぐらいは観ると思うんですよね。周りにそれぐらい観る人が多いんですけど、そうすると新しい発見もあるし、何か新しいものを見つけたときはめちゃくちゃ嬉しいんですよ(笑)」
チロ「私も大使館という治外法権の場所に、より結束した城西支部の人たちがどうやって乗り込んでいくのか気になります。
予告編では佐藤浩市さんの演じる外務省の欧州局長が“交通事故ごときで外交の邪魔をするな!”みたいなことを言ってますけど、彼が久利生たちと出会って考え方を変えるんじゃないかな? と個人的には思っているので、それがどう描かれているのか楽しみです。
それと、久利生と雨宮がどうなるのか? もやっぱり気になります。
シーズン1の最後にあんなセリフがあったし、久利生さんは約束を破らない人。“約束したよね”ってずっと心の中で思ってきたので、それがどうなるのか見届けたいです」
マホ「『めざましテレビ』でも牛丸次席の娘がついに登場するのかな? という話題で盛り上がっていましたけど、そこも私は楽しみにしています」
ユカリ「私も雨宮とのことがいちばん気になります。
4年前の劇場版はあんな終わり方だったけど、そこをなかったことにされるとファンとしてはすっきりしないですよ。事件がどんなにすっきり解決しても、そこでウッと詰まってしまったら、なんかしこりが残るし、私が『HERO』を好きになったのはどんなこともすっきりさせてくれるところでもあるので、心にずっしり来る久利生の新たな名言とともに、それを期待しています」