3.家で復習しないケース
体操や水泳はそこに行かないとできない習い事ですが、それ以外のピアノ、英語、学習系は家でも習ってきたことを復習することができます。
例えば、ピアノなど有名な先生や教室に通っても、その時だけピアノの蓋を開けて鍵盤に触れるだけですと、1年経ってもうまく弾けるようにはなりません。
けれども一日10分でも習ったことを家で練習すると定着し、上達します。
有名な算数の教室でも一日6~7枚のプリントで宿題が出ます。1週間で50枚弱。これで計算力が付いていきます。
ただ、週1~2回行ってそこで計算問題を解いているだけですと、残念ながらそれほど教育成果は上がりません。
習ってきたことを定着させるには“復習”が必要なのです。
また算数の力は計算力だけてなく、立式力です。買い物や、駅で切符を買うなどの実体験を通して「どうやって式を立てるのか」という力が育ちます。
「通わせているのにちっとも身に付かない」とクレームを言ってくる保護者がたまにいますが、家庭学習ってとっても大事なんですよ。
4.親が熱心すぎる
子どもを夢中にさせなくてはならないのに、どちらかと言えば親の方が夢中になっているケース。
家庭でも親が先生化してしまい、子どもが持ち帰ったプリントを更に赤ペンで直したり、やり直しさせる熱心過ぎるタイプです。あれこれ手を出し過ぎて、子どもを潰してしまいます。
小学生で、プリント上に筆者が何か書くとひどく拒否する生徒がいました。
「どうして、チェックされることが嫌なの?」と聞いてみると「ママに間違ったところがバレてしまうと、凄く怒られるから…立石先生、全部まるにして!」と言ってきました。
熱心すぎる真面目な人は、ほどほどに!プロである先生に任せる姿勢が必要ですね。
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子どもの将来のために始める習い事、時間もお金も投資します。賢いママになって、それだけの“費用対効果”を出す工夫をしましょう。