初めて他のアーティストの曲を歌ったというSE7EN。あまりの好評に、「次はSE7ENの曲。僕の曲もいいからね(笑)」。軍隊で大変なことが集中した時期があり、「初めてツライという気持ちになって、どうしようかと悩んだ。そのとき、手紙やSNSでたくさんの皆さんが応援してくれて、ずっと待っててくれて、僕を信じてくれて、一番力になりました。大変な時期をよく我慢して、きょう、ここで歌うことができて幸せです」と、当時の心境を振り返り、ファンを思って聴いたという『会いたい』を熱唱した。

歌い終えると、「会いたかったです」とぽつり。「長い時間、ずっと待ってて、応援して、信じてくれて……それ、簡単ではないじゃないですか。でも、ずっと僕を信じてくれて待っててくれて、本当にありがとうございます」。あらためて、ファンに感謝と思いを伝えると、会場は大きな拍手に包まれた。

昨年末に除隊し、今年6月から9月までミュージカルに初出演したSE7EN。大作『エリザベート』だ。「数年観られないから」と、そのミュージカル・ナンバー『影は長くなって』も披露。オープニング同様、ステージにはたいまつの炎が揺らめき、赤い光が漂い、会場を怪しい雰囲気が包む。ここから一気にステージは、ミュージカルの劇場に。SE7ENが演じた、“死”という概念を具現化したキャラクター、トート。顔つきさえも変わったSE7EN。ステージにいるのは、トートだ。鬼気迫るハイトーンシャウトに会場も息をのむ。こちらも、言葉が出ないほどの熱唱だった。

ミュージカルの余韻を断つように、10年を振り返る映像が流れると、今度は記憶が呼び起こされ、あの頃ひきもどされる。そして歌うのは、もちろん日本デビュー曲『光』だ。「いつも、毎日歌っても、新鮮な、新しい気持ちになる曲。ずっと歌っても、いつも幸せ」を感じる特別な1曲だという。2005年2月、それこそ、“世界中が自分の見方だ”とでもいうように、光り輝くようなキラキラした笑顔と、溢れんばかりのやる気、そして自信と希望に満ちた若いSE7ENは日本でデビューした。映像にあるヤンチャな姿から、いま目の前にいるのは、10年の歳月の中で、オトナになり、少し“まぁるく”なったSE7EN。

続けて、「皆さん、一緒に“ラブ・アゲイン”しましょうか」と『LOVE AGAIN』も披露。“会いたかった”という歌詞が少し大きめに聞こえたのは、幻聴ではないはずだ。

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