これまで、音楽事務所に所属してきたSE7ENだが、心機一転、自身も所属する会社(イレブンナイン)を設立した。アーティストであり、社長という立場になった。そこで社長の顔をのぞかせながら、「僕が、歌いたいときに歌う! やりたいことをやる、なんでもやりたかったらやるから。日本に来たいって言ったら来るから」とファンとの約束をどんどんエスカレートさせ、ついに、「この10周年(記念ツアー)のDVD作りたいから、作るから。いま撮ってるから、出すから!」。さらに、2年前の“ありがとうツアー”のDVDも出します」と宣言するも、「いつかはわかりません!」。
“社長”の勢いは止まらない。写真集を発売することも発表すると、「140ページ」と勝手公表。「合ってなかったら140ページで作ってください」とスタッフに指示してファンを喜ばせ、「来年から日本の活動を本格的に頑張って行きます」と約束した。
そして、日本デビュー曲に続いて、2003年3月の韓国デビュー『COME BACK TO ME』を歌おうとすると、客席から飛ぶリクエストの声に応え、即興で『君だけに』も披露。2008年の配信限定シングルだったため、「(次の)アルバムに、新しいバージョンを作って入れましょう」とにっこり微笑む“社長”。ファンの夢を、とことん叶えていくつもりだ。
韓国デビュー曲では、SE7ENがサビをアカペラで歌いだすと、その後を続ける会場。華やかな歌声が会場いっぱいに広がると、大切に歌い始めるSE7EN。マイクを会場に向ければ、ファンは当然のように歌う。ロングトーンで温かな空気が会場を包むと、今度は、『僕が歌えなくても(When I Can't Sing)』。入隊前は、「寂しくて悲しくて歌えなくなる気持ち」だったそうだが、「今回は、皆さんとこんなに近くで自由な感じで合うことができて。(皆さんが)幸せにしてくれました。今日は幸せな気持ちで、うまく歌うことができます」。
来年は、日本での活動も予定していることをあらためて報告すると、「いい反応をもらえる曲を作ってくるから!」と約束。「20年、30年、40年、50年、60年、70年……77年まで、一緒に歌えるように、いつも元気でいてください。僕もいつも元気で頑張るから。ただ、元気でいてください」。
そういって歌った『ありがとう』。「2年前は悲しく感じた」という曲も、きょうは別の気持ちをファンの胸に届けていく。幸せな笑顔で、最後のフレーズは、“あいしてる”とささやくように歌い、クロスハート付きでファンへ愛情をたっぷり表していた。