まさに総合エンタメ! “引田天功”専属の花火屋が魅せる美しき芸術

2014年第6回世界花火師競技会 優勝 株式会社マルゴー

2014年第6回世界花火師競技会 優勝 株式会社マルゴー

©ハウステンボス/J-17104 マルゴー

国内予選1日目(3月12日)には、“引田天功”専属花火屋のマルゴーと、業界のパイオニアとして知られるイケブンが参加。

マルゴーは、2014年世界花火師競技会で優勝。引田天功のステージ花火専属で、引田氏のステージイメージに合わせたオリジナル商品の開発やプロ野球オールスターゲームなど、打上花火をコンピューターで制御した「花火ミュージカル」に定評がある企業です。

優勝時のテーマは、「実際には目に見えない物」の表現。マルゴーの花火師は、「真っ白に降り注ぐ祝福の光。光の明暗では切なさを、優しい色合いの一瞬の光を一面に咲かせることで、希望の光を表現しました。約20分の限られた時間の中でメリハリをつけ、飽きのこない構成にするか何度も変更を重ねました」と、当時の様子を語っています。

そんな確立された世界観が多くの人を魅了させ、見事優勝。気になる今年のテーマは「美しさだけではなく楽しさ・壮大さなど、たくさんの視点で感動を届けること」。特に、“教会のステンドグラスに降り注ぐ光”をイメージしたという、5曲目のラストが見どころです。

業界パイオニアが魅せる“パステルカラー”の花火が超キュート!

フォトギャラリーまさに総合芸術! 「世界一の花火決定戦」“日本代表”の花火ギャラリー【写真満載】
  • ©ハウステンボス/J-17104 イケブン
  • ©ハウステンボス/J-17104 イケブン
  • ©ハウステンボス/J-17104 イケブン
  • ©ハウステンボス/J-17104 世界花火師競技会決勝戦が行なわれる(春の)九州一花火大会(の様子)
  • ©ハウステンボス/J-17104 丸玉屋小勝煙火店

2015年大曲全国花火競技会内閣総理大臣賞受賞 株式会社イケブン

©ハウステンボス/J-17104 イケブン

マルゴーと対決するのは、明治37年創業112年目の花火屋、イケブン。業界では、パステルカラーのパイオニアとして知られているほか、最近の流行りの、時間差で星が変化する“動きのある花火”や、近年盛んになりつつあるコンピュータ制御のショー演出などでも独特のパフォーマンスを発揮。製造から企画、演出まで、花火大会全体をデザインする、まさに総合的なプロ集団として日本全国の花火大会に関わっています。

そんな、花火業界のパイオニア的存在であるイケブンの花火師は、これからの花火の進化について分析します。

「花火の製造技術や演出の技術は日々進化を重ねています。明るさや変化、様々な色の開発、複雑な点火プログラムを駆使し、よりエンターテインメント性の高い表現を日々追い求めています。

また、花火だけでなく、音楽を始め、炎やレーザー、照明など、他ツールとのコラボレーションの可能性も広がりつつあります。これらすべての可能性に目を向け、今まで誰も見たことがないものを作り続け
ていきたいと考えています」

古きよき伝統を引き継ぎながら、時代の流れに合わせて進化を遂げてきたイケブンは、2015年に大曲の花火競技大会の間でもっとも権威ある大会として知られる「全国花火競技会内閣総理大臣賞」を受賞。大曲では、「ビッグバン現象と華麗なる星々」をテーマに、宇宙のビッグバン現象に散らばる煌びやかな星たちを表現。近年トレンドとなっている、時間差で光る花火を使用しました。

そんなイケブンは、「ハウステンボス 世界花火師競技会」がはじめての参加で緊張しているそうですが、「イケブンオリジナルの花火を更にレベルアップしてお持ちします。軽快な音楽に合わせて炸裂するイケブンワールドイケブンの進化が止まらない!! そんな意味を込めてテーマタイトルを“IKB レボリューション!!”としました」と意気込んでいます。最新技術を駆使した“新しい花火”が見られるかもしれません。