2016年よりスタートする「山の日」。
8月唯一の祝日ですが、夏季休暇と合わせると連休の取りやすい日程にもなっています。夏季休暇と有給休暇をそれぞれ3日間取得で11連休も夢ではありません。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨にマッチした日程となっていますね。
そうなると、やはり登りたくなるのが日本一高い山・富士山。
世界文化遺産にも選定された日本を代表する山です。
毎年、富士山に登っている人もいれば、今年、「山の日」もあるし、登ってみよう!という人もいるかと思います。
そんな富士山ですが、その標高が3776mであることはご存じの通り。富士山頂の火口を囲む火口壁にピークが8つありますが、その中でも最も高い剣ケ峰の高さが、富士山の高さとなっています。
では、どこからの高さとなっているのかご存じでしょうか。
筆者は山の麓からと考えていましたが、そもそも麓ってどこよ……と、わからなくなってしまいました。
山の高さは、もちろん曖昧に測定されたものではありません。
実は山の標高は、特定地点の海抜高度で決められています。日本の海抜高度は、東京湾にある検潮所で1873年~1979年の平均海面を測定。それを「東京湾中等海面」としました。
その東京湾中等海面から起算して水準原点を国会議事堂前に設けているのです。つまり、富士山の高さは、「国会議事堂前の水準原点」から順次測定されているのです。
えっ……、静岡県や山梨県とかじゃないんですね。まさか国会議事堂前が基準になっているとは意外でした。