――今日はジャニーズJr.の魅力について伺いたいと思うのですが、そもそも「ジャニーズJr.」って言葉を知ってる人は多くても、具体的にどんな活動をしているのか知っている人って意外と少ないと思うんですね。
ちーやん:そうですね…。ジャニーズに所属していて、CD デビューを目指してレッスンを受けながら、先輩の後ろでバックダンサーをしてるのがジュニアです。人気があるジュニアは、ドラマや映画、舞台に出たりすることもありますし、今回の『ジャニーズ銀座』みたいにジュニアだけのコンサートに出たりもします。
嵐もSMAPも、みんな元々はジュニアでしたし、全てのジャニーズタレントは全員ジュニアからスタートします。年齢制限はないので、下は小学生から上は30代近い人もいます。とりあえず基本的には「CDデビューしたらジュニア卒業」って形です.。
――「ジャニーズの公式サイトに個人ページができたら、もうジュニアでは無い説」を聞いたことがあるのですが、それも正解なのでしょうか?
ジャガーともひろ:それも当たってると思います。俳優として活躍している生田斗真くんや風間俊介くん、振付師やダンサーとして活躍してる屋良朝幸くんは個人ページがありますね。もうジュニアじゃないって言えると思います。もう、先輩のバックダンサーでどうこう、って人達ではないのですし。ジャニーズの公式からしっかり発表があるわけじゃないので、明確な線引きは無いんですが。
彼等は社会人野球の選手ってかんじかなあ。甲子園球児がジュニアだとしたら、そこからすぐにプロ野球デビューする子もいれば、大学まで時間をかけてプロデビューする子もいる。生田くん達は、社会人野球っていう別のくくりで成功してる…みたいな(笑)。
――ジャニーズJr.は、他の大手芸能事務所のタレント候補生達に比べて、育成制度がとても独特ですよね。
ちーやん:そうなんです。ドラマの主演務めるような方もいるのに、レッスンはダンスのみなんですよ。
ジャガーともひろ:演技指導や歌の指導は一切ないのに、そつなく演技もこなせる方が多いからすごいですよね。ジュニアってみんな尊敬する事務所の先輩がいるもんなんですけど、演技上手い先輩に憧れてる子はその人の立ち振る舞いをずっと近くで見て勉強したりしてるんでしょうね。背中を見て学んでいくという。
ちーやん:いろんなアイドルの方を見ますが、ジャニーズはやっぱりすごいなって思いますね。ジュニアでとことんふるいにかけて、デビューに向けて仕上げていく制度があるからこそ、デビュー組のダンスのキレや表現力が他のアイドルグループと全然違います。ジャニーズって小さい頃からずーっと経験をつんで、ジュニア歴が10年以上なんて人もいるんですよ。
ジャガーともひろ:今の女性アイドルは特にデビューする年齢がとても若いじゃないですか。そういう方達も、何年か経つと段々仕上がってくるんですが、デビューした時点での完成度を見るとジャニーズは圧倒的です。
――SMAPや嵐など、あれだけ個性豊かなデビュー済みのグループがいる中で、ジャガーズのおふたりはなんであえてジュニアも応援するのでしょうか?
ジャガーともひろ:うーん、逆にみんな元はジュニアだから、僕等にとってSMAPを応援するのも、嵐を応援するのも、ジュニアを応援する延長線にあるというか。人気者になっていく過程を見るのはもちろん面白いですし、誰がデビューしても、「よかったね…!」って気持ちに必ずなります。
ちーやん:だいたい先輩のバックの最前列で踊っていたような人気者のジュニアがデビューするわけですけど、デビューするとバックの最前列にその子達の分の穴が空くじゃないですか。「そこにどの子が入るんだろう? えっ! こんな雑誌にも出てないような思いがけない新人さんが入るんだ!」みたいな楽しさもありますよ。
特に印象的だったジュニアは?
――おふたりはこの道20年以上のジャニーズファンということで、いろんなジャニーズタレントのジュニア時代ををご覧になっていたかと思います。ジュニア時代から目立っていて、特に印象的だった人はいますか?
ジャガーともひろ:タッキーの存在は大きかったと思います。ジュニアだったにも関わらず、当時はみんなタッキーの名前知ってたもんなあ。タッキーがダントツにすごかったから、タッキーの出ている番組を見るわけで、その周りのメンバーもどんどん有名になっていって。90年代には“ジャニーズジュニア黄金期”と呼ばれた時代もありましたね。
1991年から『愛ラブSMAP!』っていうSMAPの冠番組の後枠で、『愛ラブジュニア』っていうジュニアの冠番組がはじまったんですよ。もうそれぐらいからがすごかった。当時ジュニアだったタッキー&翼、嵐の大野くんや櫻井くんが出てましたね。
ちーやん:ジュニアの冠番組の『愛ラブジュニア』や『8時だJ』、懐かしいなあ。雑誌の表紙をジュニアが飾ったこともありましたし、もうすごかったよね…。
ジャガーともひろ:あと、あの番組の存在も大きかったですね、『木曜の怪談』。それこそタッキーや翼くんなんかが出てたんですが、ジュニアがドラマや映画に本格的に出だしたのはそこからだと思います。
ちーやん:ゴールデンタイムにジュニアが冠番組を持ってたって、今じゃ考えられない…!でもだからといって今、スター選手のジュニアがいないわけじゃ無いんですよ。
ジャガーともひろ:むしろ今のほうが、みんなキャラ立ってるし、平均的なタレントさんとしてのレベルはめちゃくちゃ高いよね! 誰がデビューしてもすぐ活躍できるような状態だと思います。
ちーやん:ダンスとかも、みんなめっちゃ踊れますよ! 劇団四季かってぐらいで!(笑)
――このインタビューを読んでジュニアのことが気になりはじめた人は、どこから入っていってファンになればいいでしょうか?
ジャガーともひろ:まずはテレビでデビュー組の後ろで踊ってる子たちを見て、「この人、気になる!」って人を見つけてから、雑誌やジュニアが出てる番組を見たりするのがいいかと思います。そのほうがより深く愛情を注げるかと(笑)。
ちーやん:『ガムシャラ!』と『まいど!ジャーニィ~』と『ザ少年倶楽部』っていう、3つの番組をとりあえず見れば、人気のジュニアのキャラがだいたい分かると思います!