チェ・ジェリム

韓国ミュージカル界の明日を担うニュースター、チェ・ジェリムが4月3日、TOKYO FMホールにて、自身初となるソロコンサート(韓流ぴあ主催)を開催。声楽家出身らしい伸びやかな美声と飾らない人柄でファンを魅了した。

チェ・ジェリムの出世作であり、ジーザスとユダの二役を演じた『ジーザス・クライスト・スーパースター』のナンバーを中心に全15曲で構成された公演。『Gethsemane』では、ミュージカルの舞台をそのまま再現したかのように熱唱、そして、ラストの『Superstar』では、客席が総立ちとなるなど大盛り上がりだった。

また、「自分がこれから出演したいミュージカル」として『ノートルダム・ド・パリ』『レ・ミゼラブル』『マディソン郡の橋』から3曲を披露。これまでの出演作『エアポート・ベイビー』『ネクスト・トゥー・ノーマル』のナンバーを歌い上げたあとは、5月から主演する話題の新作ミュージカル『エドガー・アラン・ポー』から『Immortal』を先取りで聴かせてくれた。

終盤には、ミュージカル界に導いてくれたという恩師で女優のパク・カーリンが客席から登壇。ふたりは、『ジーザス・クライスト・スーパースター』のマリアとジーザスに扮し、『Everything's Alright』をデュエットするビックサプライズで、ファンを驚喜させた。

そして、圧巻はアンコール。森山直太朗の『さくら(独唱)』を、マイク無し(生歌)のアカペラで、しかも完璧な日本語の発音で歌いあげたチェ・ジェリム。これには、感動のあまり涙を流すファンの姿も見られた。

終演後の会見では、今回のセットリストは、試行錯誤の末に決めたことや、『さくら(独唱)』は、この日のために1か月半かけて練習したことなどを気さくに語ってくれた。

会場近くの千鳥ヶ淵では桜が満開に咲き誇り、チェ・ジェリムの初コンサートの成功を祝っているようだった。

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