小さい頃から少しずつアウトドアに慣れていこう
3歳以上になれば、楽々でキャンプデビューできるかというと、必ずしもそうとは言えません。
これは、5歳になっても、6歳になっても、同じです。
はじめての環境に飛び込むというのは、何歳になっても、強い刺激になるからです。
たとえば、テント+寝袋で、うまく寝付けなかったり、夜の暗闇を必要以上に怖がったり、夜泣きして泣き止まなかったり。
ただ、だからと言ってデビューの先延ばしは、個人的にはおすすめしません。
年齢が上がればうまくデビューできる、というわけではないからです。
年間約200名のファミリーと子どもたちを見ていると、むしろ、年齢が上がれば上がるほど、うまくいかなかったときに苦手意識を持ちやすくなる印象があります。
逆に、最初はテントで寝付けなかったり、自然の中での遊び方がわからなかったりした幼児は、2回、3回と経験するうちに、あっという間に適応していきます。
親が「キャンプしたい!」と思ったときがベストタイミング
何歳からキャンプデビューできるんだろう? という疑問は、もっともですが、実際的な話をすれば、子どもを中心に考えても、なかなかうまい結論は出ないように思います。
むしろ、子育てに精神的に余裕が出てきて、お父さんお母さんが「キャンプもできそう」「キャンプがしたい!」と思ったときが、ベストタイミング。
親自身が、アウトドアを楽しむことが、なによりも大切です。
なぜなら、親が楽しめてさえいれば、子どもにとっても、いい思い出になりやすいから。
「キャンプがしたい」と思ったときに、まだ子どもの手が掛かりそうであれば、コテージや常設テント、グランピングを活用するなどして、難易度を調整すれば、楽しみやすくなるはずです。
また、キャンプビギナーの方に、1つ覚えておいてほしいのが、“うまくキャンプをする必要はない” ということ。
どんなに周到に準備をして、事前に知識を仕入れておいても、失敗をしますし、アウトドアではしょっちゅう想定外が起きます。
こうした過程も含めて、自然の中での特別な時間を楽しむのが、アウトドアの醍醐味ではないでしょうか。
ぜひ、親子で、全力で楽しんでいただければと思います。