3.発達障害

どんなに努力してもある一定時間、じっとしていることができないタイプの子がいます。これは個性とか性格とか親の躾の問題ではなく、生まれつきの脳機能の障害があるケース、注意欠如/多動性障害(AD/HD)なのかもしれません。

そんなときは本人を何とかしようとするのではなく、環境や周りの大人の対応を替えましょう。例えば病院の待合室で長く座っていることが難しいのならば、外で気分転換して診察時刻になったら戻ってくるなどです。

今は番号札を発行しているところもありますが、それでもまたされる場合は受付のスタッフに事情を説明して配慮してもらいましょう。

努力してもできないことを叱り続けても、子どもはますます追い詰められるだけです。一時的な障害だけでなく、対応の悪さによる二次的な障害も発生してしまいます。

親が頭ごなしに怒鳴ったり、叩いたりするのはどうなのか

子どもに言うことを聞かせようと叩く人がいます。「今の自分があるのは親のお陰、自分も昔、親からそうされて育ったから、わが子にも同じようにしている」と正当化する人もいますが、子ども時代は理不尽な思いをしていたはずです。

自分の親の子育てを否定することは、それまでの自分の人生を否定することにもなるので、自分の子どもにも同じことをして「正当化したい」気持ちが潜んでいるのかもしれません。

でも、ここで負の連鎖を断ち切りませんか?

確かに親が大声を出して叱ったり、叩いたりすれば、子どもはまだまだ弱い存在なので「叩かれると痛いから」「ママが怖いから」、その場では従います。

けれども、親が暴力、暴言により子どもをコントロールしている姿を通して、子どもは「相手を自分の思う通り動かすには、親の真似をすればいいんだ」と学習してしまいます。

親がいないところで小動物や小さい子どもを苛めたりする行為に走ることもあります。更に思春期を迎え、親の背丈を越したとき、親が子どもに殴られることに発展するケースもあります。

原因を探り、解決策を考える

我が子の態度が酷くて肩身の狭い思いをしているママさん達へ。叩いたり、怒鳴ったりして改善すれば世のママ達は誰も苦労はしませんよね。でも、事態は悪化するだけです。

その行動の原因がどこにあるか分析して、タイプによる使い分けがポイントです。