パブリックアート『ユンスル:ソウルを映す万里洞』

すり鉢状に掘られた『ユンスル:ソウルを映す万里洞』の内部

南大門市場南側の会賢(フェヒョン)駅方向からソウル路7017散策をスタートし、左手に旧・京城駅舎を見ながら西に進み、線路をまたいで終点の万里洞広場に下る途中、左下に見えるのが公共美術空間『ユンスル:ソウルを映す万里洞』だ。

すり鉢状になっている空間は階段のように刻まれていて、そこに座ったり、歩いたりしながら、美しい形状を楽しむことができる。

本をモチーフにしたアート空間

『ARC.N.BOOK市庁店』の本のトンネル。施設が新しいので、トイレ休憩にも最適。営業時間は10:00~22:00、無休。乙支路入口駅1-1出入口が最寄り

ここ数年、韓国では読書熱が高まっていると同時に、書籍自体をアートとして活用する動きが活発だ。

それを象徴しているのが昨年末にオープンした『ARC.N.BOOK市庁店』の本のトンネル。ロッテホテルの向かいにある乙支路入口駅1-1出入口の目の前のビルの階段を降りると、本の背の部分でドームのようにデザインされたカラフルなトンネルが迎えてくれる。

トンネルを抜けると、そこは書籍、文具、美容、家電、レストランなどの複合空間で、お茶や食事、ショッピングが楽しめる。

周辺に日本からの旅行者が利用するホテルが多いので、ちょっとした空き時間に立ち寄るといい。

*取材協力
ソウル特別市(市民疎通企画館、都市ブランド担当館)
デジタル朝鮮日報

鄭銀淑:ソウル在住の紀行作家&取材コーディネーター。味と情が両立している食堂や酒場を求め、韓国全土を歩いている。日本からの旅行者の飲み歩きに同行する「ソウル大衆酒場めぐり」を主宰。著書に『美味しい韓国 ほろ酔い紀行』『釜山の人情食堂』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』など。株式会社キーワード所属。