はい、そうですね。

“戻らないだろうな”っていう気持ちが70%くらいありました。お休みの最初の頃は、もっと高くて、80…、90%は戻らないと思っていました。“戻れたらいいな”という気持ちは、たった10%くらいでした。

でも、お休みに入って環境が変わって、気持ちが穏やかになったというか、それまで自分がいた世界を客観的に見られたことが、私のなかで大きかったんです。

最終的には戻らない気持ちが70%まで下がって、その頃に『ピーターパン』のお話をいただいたんです。

正直、“仕事に戻りたくて仕方がない”っていう強い気持ちがないのに、“お仕事をしていいのかな…”とも考えました。

でも、『ピーターパン』は、自分が悔しい気持ちをもっていたからこそ、もう1回やってみたいと思っていた作品だったし、ピーター役の(吉柳)咲良ちゃんも変わってない。演出家さんも変わっていないし、河西智美がウェンディ役で…。『ピーターパン』と聞いたとき、

“芸能の世界に戻りたい。やりたい!”

っていう気持ちが初めて“戻らない”気持ちを上回ったという感じです。

--急激に上回った感じ?

そうです、そうです。『ピーターパン』という作品プラス、関わる人たちを聞いて、「やります! やらせてください!!」となりました(笑)

そこから感情が上回って、いろんな仕事をやりたい欲が出てくればいいなという、自分への希望も込めて、お話を受けさせていただきました。その結果、今は「いろんなことをやりたい炎」がメラメラしてます!!

--『ピーターパン』でタイガー・リリーを演じていなければ、復帰はなかったかもしれないですね。

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