欧米の親は子どもを人前では叱らない

日本では、しつけに関することでも親が学校に苦情を言いますが、欧米では、子どもの態度が悪いと親が呼び出されて注意を受けます。

しつけは親の役目と言うのがはっきりしていて、学校ではしつけに口を出せない欧米では、しつけに関して親の責任も重大です。

そんな欧米の親が、怒鳴らずにどのように子どもに言うことを聞かせているのでしょうか?

一般的に欧米の親は子どもを叱る時に、人前で怒鳴ることはしません。人のいない場所に連れていき、目線を子どもに合わせて言い聞かせたり諭したりしています。

その時はかなり怖い顔で低く厳しい口調で話していますし、絶対に折れません。

あくまでも親の言うことが正しく、子どもは言うことを聞かなければならないという姿勢を貫いています。

人前で叱らないというのは、子どもに恥ずかしい思いをさせないと配慮もあるでしょう。子どものプライドも大切にしてあげているのですね。

いかがですか?

そんなことでは子どもは言うことを聞かないと思うかもしれませんが、欧米は自分の意見や考えを持ち自己主張することをよしとする文化です。

そんな社会で、子どもをしつけるには、乳幼児期から親の言うことは絶対という、確固たる立場を貫いているのです。

そのためにはむしろ怒鳴ったりするより、あくまでも大人として落ち着いて諭す方が効果的かもしれません。

そもそもしつけとは大声で怒鳴ることでも叱ることでもなく教えることですから。参考になれば幸いです。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」