文字を書けないときにやってはいけないこと

子どもが湯気のような、髪の毛のような、幽霊のような字を書いたとき

「どうして○○ちゃんのように書けないの」と他の子と比べて叱ったり、赤ペンで添削したりしてはなりません。どうしてかというと、文字を書くことが嫌いになってしまうからです。

文字を書くには…

  1. 字形の認識が出来ている
  2. 脳が手や指先に指令したことが連動する協応性が育っている

の2つの条件が必要です。絵本や街中の看板を見て文字を読んだり、クレヨンなどで絵を描いたりする経験をさせましょう。

Ⓒあべゆみこ

そして、なんと読むが判別不能な文字を書いていても「まあ、頑張って書いたのね。ママにお手紙くれたのね」と言ってあげましょう。益々喜んで書くようになります。文字なんて書けば書くほど整った綺麗な字に近づいていきますから、心配無用ですよ。

上の子より下の子の方が要領がいい!?

上の子より下の子が要領がいいってことありませんか。赤ちゃん時代から“どんなことをしたらママに叱られるか”上の子の行動を実によく観察しているからです。

別の例を挙げると…

上の子の幼児教室に後方でママに抱っこされて一緒に見学している下の子。頭の中にいろんなことが入っていきます。

しかも、授業を受けている上の子のように注意されたり、急かされたりすることもありません。この抱っこされていた赤ちゃんが上の子が入会したのと同じ年齢に教室に申し込むと、スタート時点でいろんなことが出来るようになっていることが多々あります。

あまり心配しないで

子どもが0歳のとき、本人は言葉を話さなくても「オムツ変えようね」「おっぱい飲もうね」ひたすらママは語りかけます。

再生させる(=喋らせる)ことができないことをママはわかっていますから、言葉をインプットすることだけに自然と注力します。

そうしているうちに1歳過ぎた頃から言葉らしきものを話すようになってきます。徐々に再生されるのですね。

もし「この子はまだ喋らないから話しかけても無駄」と一切何も語りかけず世話をしているだけですと、録音がされていないわけですから言葉が遅れてしまいます。

赤ちゃん時代が終わっても、頭で理解していることを上手に相手にわかるように伝えられないのが幼児ですから、あまり心配しないでくださいね。