ママも、パパも、我慢ばかりしない!家族みんなの笑顔を増やすために

――今回のインタビューは、連載5回目にして初めてパパをメインとしたお話でした。最後に、育児真っ盛りのパパたちにメッセージをいただけますか。

光畑:“イクメン”も“家事メン”も、大いに結構、大歓迎(笑)。

パパたちには産前産後のホルモンバランスが及ぼすママの心身の変化についても気を配ってほしいですし、ママのおしゃべりにも、しっかりと耳を傾けてあげてほしいです。

でもお互いの“我慢大会”になる前にぜひ、ママが、ラクに、気軽に外へ出られる環境を整えてみてください。ママたちの悩みや苦しみを直接的また間接的に生み出している、社会から閉ざされたママの生活そのものを、根っこから変えてあげてください。

とはいえママからすれば、いきなり子どもと二人きりでの外出はハードルが高いかもしれないので、パパが一緒に出かけるところからスタートしてもいいでしょう。ママの出かけられる機会を探して、提案してみるのもいいですね。

もし「分かってないわね!そんな簡単に出かけられないわよッ」と怒られてしまったら……これまでのインタビュー(授乳服・ケープどっち? “赤ちゃんを泣かせない”コツ【動画あり】ママを追いつめる“母乳プレッシャー”、知って欲しい母乳の本当のメリット“人前で授乳”は非常識!? 子連れママの「権利」と「公共マナー」の折り合いの付け方ママ、頑張りすぎてない!? 子どもが幸せになるために大事な「ラクする子育て法」)を、ご夫婦でぜひ読み返してみて。

「赤ちゃんと一緒に出かけて」、かつ周りに「迷惑を掛けず」、「気遣いをさせない」、子連れでも気負わずにお出かけできるヒントが、きっと見つかるはずです。

それにね、ママが自宅に閉じこもってしまう状態から解放されれば、これまた不思議なもので、パパの家事の出来が多少悪かろうが「まぁいっか!自分ひとりでするより助かるし!」と、ママも大らかな気持ちで受け止められるようになったりするんですよ(笑)。

これは“イクメン”を目指すパパにとっても、うれしいことなのではないでしょうか。

「ラクな子育てが幸せな子をつくる」。

前回の繰り返しになりますが、家族の幸せのために、ママもパパも我慢ばかりする必要はありません。

“ラク”に子育てする方法をどんどん活用して、どんどんお出かけしてください。私たちもファミリーの笑顔をもっともっと増やせるような社会を実現できるように、これからも応援を続けてゆきたいと思っています。

■光畑 由佳(みつはた ゆか)氏 プロフィール

子連れスタイルで子育てと社会を結びつけ、多様な生き方や育て方、働き方を提案するNPO法人「子連れスタイル推進協会」代表理事&授乳服メーカー「モーハウス」代表。三児の母。内閣府「暮らしの質」向上委員会委員、経済産業省「中小企業経営審議会」臨時委員、茨城県ユニセフ協会評議員、茨城大学社会連携センター特命教授。趣味はお産・おっぱい・建築とのこと。

15の春から中国とのお付き合いが始まり、四半世紀を経た不惑+。かの国について文章を書いたり絵を描いたり、翻訳をしたり。ウレぴあ総研では宮澤佐江ちゃんの連載「ミラチャイ」開始時に取材構成を担当。産育休の後、インバウンド、とりわけメディカルツーリズムに携わる一方で育児ネタも発信。小学生+双子(保育園児)の母。