リビングで勉強させるときの大事なポイント
叱らないでアドバイス
親の目の届くところで勉強させることは小学校1・2年のうちは大事なことだと思います。
私も以前、小学生を指導していましたが幼稚園、保育園を卒園したばかりの子どもが急に4月から頭の中身が小学生に変身して勝手に勉強するようにはなりません。
算数の計算問題だって上の問題から解くのか、下段の問題から解くのか。漢字プリントも右の問題から書くのか左の問題から書くのか、それさえも分からないのが入学直後の子どもです。
名前欄だってまず先に書くことをしないで、いきなり問題を解いたりします。
書いたとしても、枠に入りきらずに尻すぼみになってしまいます。
そんなとき「どうしてちゃんと書けないの!」と出来ていないことを叱るのではなく、文字のバランスを教える手立て、例えば“たなかけんじ”だったら薄く鉛筆で枠内に6本線を引いてやるなど、どうすればよいのか的確なアドバイスや助け舟を出してやることが大切なのです。
長時間勉強させない(学年×10分しか続かない集中力)
子どもの集中力は学年×10分と言われています。ですから家庭学習も「1年生ならば最低10分、2年生ならば20分、3年生ならば30分はしましょう」という考えです。
けれども、幼稚園、保育園時代遊びほうけていた子どもが4月に小学生になったからといって急に一定時間机に向かって勉強する訳はありません。10分の短時間でもそれまでの習慣がなければ困難です。
もし、1年生で10分学習させたかったら5歳のころから5分は机に向かって絵を描くでもなんでもいいので、一定時間机に向かう習慣を作っておきましょう。
また、10分は子どもにとっては結構長い時間です。途中で小休止として1分間ほどストレッチなどの運動を入れ気分転換させましょう。それでまた、新たな時間、集中力が生まれます。
小学校の授業時間は45分間ですがアンテナの高い担任教師はこの子どもの集中時間を心得ていて、途中で児童の発言時間を設けたりして気分転換させながら授業を進めていますよ。
まとめ
“親こそ最良の教師”という言葉がありますが、一歩間違えれば“親こそ最悪の教師”にもなってしまいますので気を付けなくてはなりませんね。
いきなり子ども部屋を与え、扉をしめても勉強はしません。部屋の中で漫画を読んだりゲームをしていることもあります。ですから、低学年のうちは子どもの集中力が持続する時間を考えて、親の目の届くところで学習させる食卓学習は有効です。
でも、付かず離れずで見守ることです。親の監視下に置いて、口やかましく注意してしまいかえって子どもの意欲を潰すようなことをしないように気を付けましょうね。
それから小学校高学年の子どもを持つママもこれから受験シーズンですね。子どもがナーバスにならないように小言は避け、ママも来るべき子離れの時期に向けて一緒に机に向かって読書したり、何か勉強するのはどうでしょうか?