野村達矢氏

[re:START]キーパーソンインタビュー。

一般社団法人 日本音楽制作者連盟理事長であり、株式会社ヒップランドミュージックコーポレーション代表取締役社長の野村達矢氏に、音楽業界が置かれている未曾有の状況、折々の思い・考え、再生へのメッセージなどを3回にわたってお聞きします。

【re:START エンタメ再始動に向けて】日本音楽制作者連盟・ 野村達矢インタビュー【前編】に続く2回目はエンタテインメント業界の起こしたアクションと変化の兆しについて聞いていきます。

(※この取材は5/12にオンラインインタビューで行われました)

業界が起こしたアクション

── 社会や政府に対しても積極的なアクションをされていますよね。

野村 3/4に「#春は必ず来る」という声明文を発表しました。

そこでは、今はライブをできないけれども、感染拡大防止に最大限努めて、1日でも早くウイルスに打ち勝って、

またエンタテインメント空間でお会いしましょう、というような内容を伝えさせていただきました。

とにかく感染拡大防止に注力する時だということを率先して伝えたわけです。そして3/17に、

音制連(一般社団法人 日本音楽制作者連盟)を代表して私と、音事協(一般社団法人 日本音楽事業者協会)の堀義貴さん(株式会社ホリプロ)、ACPC(一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会)の中西健夫さん(株式会社ディスクガレージ)の3団体揃ってお声がけさせていただいて、ライブエンタテインメント議員連盟の方々に集まっていただきました。そこで、エンタメ業界の現状がどのようなものであるのかというのをお話させていただきました。

多くのマスコミの方々にも関心を持っていただき、ニュースとして広まることで大きな反響をいただきました。

その時に報告したのは、ロック/ポップスというジャンルに限って試算しても、3月だけで450億円の損失で、中止・延期された公演が1550公演にも上ると。

さらに、私は参加していませんが、3/24にACPCの中西さんや、ぴあの矢内廣さんが中心となって首相にエンタメ業界の現状報告をされました。