大邱の七星市場で食べた豚のプルコギ(テジプルコギ)

日本に居ながらにして、自宅に居ながらにして楽しめる韓国特集。

韓国ロスを癒やす「日本で楽しむ韓国」vol.1【話題の映画】

韓国ロスを癒やす「日本で楽しむ韓国」vol.2【自宅でマッコリ入門編】

韓国ロスを癒やす「日本で楽しむ韓国」vol.3【自宅でマッコリ中級編】に続いて4回目の話題は前回に続いてマッコリ。

最近は韓国食材店に出向かなくても、通販で韓国のマッコリを手に入れることができる。

フォトギャラリーマッコリに合うおつまみを写真でさらに見る
  • 慶尚北道・安東の桧谷醸造場で飲んだ生マッコリと岩塩
  • すりおろしたジャガイモ粉を水で溶いて焼き上げたカムジャジョンもチヂミの一種。ジャガイモをよく食べた韓国北部・江原道の名物
  • 水溶き緑豆粉を焼いたピンデトック。写真はソウルの鐘閣駅2番出口近くの専門店『ヨルチャチプ』のもの。広蔵市場の屋台街中心部にもピンデトックの店が数軒ある。元々は北朝鮮の食べものだ
  • 大邱の七星市場で食べた豚のプルコギ(テジプルコギ)

たとえば、日本にある韓国食材の通販会社、(株)瑞韓では、生マッコリ(二東など)や炭酸が充填されていて生マッコリに近い風味が楽しめる「ソウル月梅マッコリ」、フレーバー系の「抱川梨マッコリ」などが人気だそうだ。

今回も韓国人がマッコリに合わせているおつまみを紹介しよう。

麹醇堂や二東、釜山生濁など生のマッコリも通販で買える。写真提供:(株)瑞韓(0120-95-9933)

豚肉のコチュジャン焼き

大邱の七星市場にある専門店の店先で焼かれる豚のプルコギ(テジプルコギ)

韓国の地方都市のなかでも日本の旅行者に人気があるのが半島東南部にある大邱(テグ)。

都会過ぎず、田舎過ぎないところが人気の理由と思われるが、その大邱の中心部に七星市場(チルソンシジャン)という生活感たっぷりの市場がある。

食材がメインの市場なので、筆者はいつも目移りしながら歩くのだが、そのうち肉が焼けるいい匂いがしてきて、いつのまにかその匂いの発信元に吸い寄せられている。

店の外ではおばさんが豚肉をタレで揉んでいる。そして、二枚の網で肉を挟み、それをひっくり返しながら練炭火鉢で焼く。タレと脂がポタポタ落ちるたびに上がる火柱……。

たまらず店に飛び込み、マッコリと豚のプルコギを頼む。豚のプルコギの味付けは少し甘めなのだが、くどくはないので、酒のつまみにちょうどいい。

日本で再現するなら、しゃぶしゃぶ用などの薄切り豚肉がいいだろう。加熱するとくしゃっとするのでタレがよくからむ。

タレはコチュジャン、すりおろしニンニク、ゴマ油を混ぜたものでよいが、コチュジャンは甘味が強いのでほどほどにして、合わせ味噌などを加えると日本の左党好みの味になる。

混ぜたらなめてみて、ひと味足りないと思ったら、料理酒や砂糖、塩コショウや醤油を少し加えるとよい。サンチュで巻けば味に変化がつくので、たくさん食べられるだろう。

タコやイカのコチュジャン焼き

筆者は韓国第二の都市・釜山に行くと、かならず地下鉄1号線中央駅近くの路地に直行する。そこにはイイダコ(チュクミ)のプルコギ専門店が数軒並んでいるからだ。

店先では真っ赤なタレで揉まれたイイダコが網で焼かれている。ダクトが吸い込みきれなかった香ばしい煙漂う路地を素通りするのは至難の業だ。

甘辛く、シコシコとした歯ごたえのイイダコはまさに酒を呼ぶ味。少し焦げたところがたまらない。日本の女性をこの店に案内すると、「ごはんがほしい」と言う人が少なくないが、私は断然酒、それもマッコリ派だ。

日本で再現するなら、イイダコの代わりにタコやイカを使ってもいい。その場合、タレがよくからむように小さめに切ったり、切れ目を入れたりするとよい。

甘辛に仕上げると韓国料理らしくなるので、タレはコチュジャン、一味唐辛子、おろしニンニク、砂糖、料理酒を混ぜて好みの味に。最後に塩コショウで味を調えるといいだろう。

焼くときは少し焦げ目がつくようにするのが、美味しくするポイントだ。

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