菅田将暉/写真=内田 涼

そんな菅田と小松は、今回が3度目の共演。設定上、同じシーンでの共演は多くなかったが「ツーカーはツーカーなんで。(過去に共演した)思い出ありきのお芝居ができたので、初めましての人じゃなくて良かった。あと、いっぱい差し入れをしてくれるようになった(笑)」(菅田)、

「これまでの共演は激しい作品が多かったですが、今回は王道のラブストーリー。そんなわたしたちがどう変化して『糸』を表現するのか……。ご縁というか、またご一緒できて、うれしかった」(小松)と相性の良さを披露した。

瀬々敬久監督/写真=内田 涼

現場でのふたりについて、瀬々監督は「やはり、ツーカーという感じ。待ち時間も親しそうにしていたが、芝居が始めると、なれ合いにならないように、(演技面で)違う場所、新しい場所と行こうとしていて、その姿勢がすばらしかった」。

本作の制作にあたっては、中島みゆきから「決して悲しいだけのエンディングにはせず、幸福な物語にしてほしい」とリクエストがあったそうで、瀬々監督は「ダイレクトに人が人と出会うことが、はばかられる時代になりましたが、だからこそ、人とのつながりや縁の素晴らしさを訴えるいい機会になるはず」とアピールしていた。

『糸』
8月21日(金)公開