対策2:残高不足になっても自動的にカバーしてもらえる裏技を使う

もうひとつの便利な裏技は、残高不足になっても自動的にカバーしてもらえる方法です。

これは当座貸越というのですが、「定額貯金」や「定期貯金」を組んでおくと、その残高の90%になるまで、「マイナスの残高」でも引き落としをしてくれるという仕組みです。

例えば残高1000円のとき、10000円の引き落としがあったとします。このとき1万円以上の定額貯金があった場合、「-9000円」として引き落としにはとりあえず対応してくれるのです。

もちろんマイナス分は借金になるので利息がかかりますが、貯金の金利と相殺される分があるので、一般的なキャッシングよりは低金利ですみます。

  • 担保定額貯金の場合「返済時の約定金利(%)+0.25%」
  • 担保定期貯金の場合「預入時の約定金利(%)+0.5%」

商品としては「担保定額貯金または担保定期貯金」が対象となりますが、一般的な総合通帳であれば、普通に定額貯金や定期貯金を組めば自動的にこれに対応した貯金とみなされます。

もしものときに困らないように、数万円くらい、ボーナスで少し余裕があるなら10万円くらい預けておくと引き落としミスはほぼゼロになるはずです。

なお、この方法は一般的な銀行でも用意されています。「○○銀行 当座貸越」で自分のメインバンクのホームページを検索してみましょう。

たいていの場合、定期預金を組めば自動的にセットされ、クレジットカードの引き落としミスなどがあっても、定期預金の90%まで引き落としをしてくれます。これでクレカ支払いのミスも激減し、ブラックリストに載る心配もなくなるでしょう。

今年のボーナスをどこかに貯金しておこうと思っている人はぜひ、ゆうちょ銀行やメインバンクに預けておいてください。

ちょっと気まずい引き落としミス これでゼロにしよう

今回の私のうっかりミスも、学校は引き落としミスとはっきり分からないように通知を封書にしてくれたりして、子どもが恥ずかしくならないよう配慮してくれました。

しかし先生の事務負担などを考えると、できればこういうケアレスミスは減らしておきたいものです。

今回の方法のうち、オススメなのは「当座貸越」の設定をしておくことです。これ、うっかりミスを減らすいい方法ですが、あまり知られていません。

今から準備しておけば、二学期の最初の引き落としで失敗することはないはず。モバイルバンキングでスマホから振り込みの体制と、定額貯金等で当座貸越の体制を確立して、「残高不足ミスゼロ」の対策をしておきましょう。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会

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