峯田にとってのミューズ・YUKIとの15年ぶりの共演
── そして、この『エンジェルベイビー』の次が『恋は永遠 feat.YUKI』。
峯田 銀杏BOYZのファースト『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』の『駆け抜けて性春』以来だから15年ぶり。実はYUKIさんが去年出したアルバム(『forme』)がすごい良くてずっと聴いていてさ。今回も絶対ご一緒していただきたいと思って。「もう一度YUKIさんにお願いするんだったら『恋は永遠』だろうな」って勝手に思ってた。「中盤のパートでYUKIさんのボーカルが聴けたら最高!」っていう。それでお願いしたら「やります」って言ってくれたんで本当に嬉しかったし、ありがたかったね。曲もYUKIさんのボーカルのおかげですごく開けたし。
YUKIさんってさ、何か僕の中の幻想の象徴みたいな感じなんだ。なんかミューズみたいな。もし僕が映画監督で1本映画を撮るとしたら、ヒロインはやっぱりYUKIさん。これはもうずっと前から勝手に思っていることなんだけど、それがいつの時代でも良いと思ってる。YUKIさんは何歳になろうが、YUKIさんはYUKIさんだからね。僕にとってのYUKIさんって、そういう人なんだ。
ところでさ、さっきから質問ばっかりしてるけどさ、あなたはそういうミューズ的な人はいるんですか? 誰?
── ……池江璃花子さん。最高ですよね。
峯田 は?
── いや、大変な病気をしているのに負けないで前向きなのがすごい。あと、今のショートヘアがかわいくてたまんないっていう。
峯田 あのさ。「かわいい」とかで言ったら、他にもいっぱいいるじゃん。そういうことじゃねーんだよ。ミューズだよ、ミューズ。色んな要素を持ち備えていて、哲学的でもあって、それがミューズであり、ヒロインになるわけでしょ。自分の映画を撮る、作品を作るっていうことは、主人公をその人に託すってことだからね。言わば、命を託すと言ってもいいよ。それで……誰?
── ……やっぱり池江璃花子さんの顔が浮かんできますね。
峯田 なんなんだよ、マジでよー。だからね、僕の中でのヒロインはYUKIさんしかありえないの。それはYUKIさんのこれまでとか、今のことだけじゃないんだ。もうずっと先のYUKIさんも、絶対ヒロインなんだよ。何歳になろうが、YUKIさんだけが僕にとっての主人公なの!