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当代きっての人気落語家・春風亭一之輔にとって、秋のよみうり大手町ホールは7年連続。今や、この人のホームグラウンドのひとつと言っていいだろう。

落語界の大きな話題となった一之輔の真打昇進が2012年。よみうり大手町ホールのオープンが2013年。続く2014年に「2014落語一之輔 一夜」がスタート。

この第1回公演ですでに、「毎年一夜ずつ増えていく5年連続の企画」ということが謳われていた。

公約通り、2018年にこの企画が一旦のフィナーレを迎えた後も、2019年は「2019落語一之輔 七夜」とむしろボリュームアップし、そして迎えた今年が「2020落語一之輔 三昼夜」である。

「2020落語一之輔 三昼夜」

先のことはわからない人気稼業で、当初から話題のニュースターだったとは言え、真打になったばかりの落語家の5年連続企画、しかも毎年1公演ずつの上乗せを公約というのは、演者にとっても興行主催者にとっても、勇気の要ることだっただろう。

繰り返すが、秋のよみうり大手町ホール公演は、春風亭一之輔という落語家が、異例のスピードで人気の階段を駆け上っていくドキュメントでもあったわけで、こういう会を、当の演者が大切にしないわけがない。一之輔は言う。

「やりやすいんです、このホール。500席くらいですけど、ベストなホールだと思います。

音響もそうだし、客席で聴く人も気持ちがよさそう。高座から楽屋が遠いのを除けば(笑)、ベストですね。

おととしまで、1年ごとに1日ずつ増やしていくという独演会を5年連続でやって、それが終わったと思ったら、去年は1週間。

ま、ハメられたみたいなものですけど(笑)、流れに任せてやってきた。ちょっと今年は休ませて、って言ったら、そんなに減らすわけには……と言われまして、そんなに頼られているんだったら、じゃあ3昼夜くらいでどうですか、という折衷案で」

いやいや、3日間に6公演を凝縮。折衷案どころか、今年も充分すぎるほどタフな日程である。