メイド衣装で「ソンナコトナイヨ」を歌唱!

日向坂46 無観客配信ライブ『ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~』

その後も「ワニの船長」や「うそつきなオオカミ」といった着ぐるみのキャラクターたちの協力を得て進んでいく日向坂46メンバー。

絵本の世界のようなファンタジックな設定に合わせ、壮大なスケール感の「川は流れる」、そして一期生の中でも歌唱力に定評のある加藤史帆&齊藤京子&佐々木美玲によるパワフルな楽曲「どうして雨だと言ったんだろう?」をパフォーマンスする。

ARによる光の川や激しい雨の映像がダンスを盛り上げ、配信ならではの見せ場を作っていく。

日向坂46 無観客配信ライブ『ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~』

やがておばけホテルに到着したメンバーたち。“日向坂46史上最大”のセットが組まれた今回のライブの中でも、最大級のステージがこのおばけホテルだ。

メイド服に着替えて建物に潜入したメンバーたちは、おばけのコンシェルジュとともにライブならではのダンストラックを披露する。

そして今年リリースした唯一のシングルの表題曲「ソンナコトナイヨ」を歌唱。音楽番組で何度も披露している楽曲も、メイド衣装によってクリスマスならではのレア感が加えられる。

さらに、けやき坂46時代の一期生曲「こんな整列を誰がさせるのか?」を披露し、古参ファンも満足させつつ、二期生&三期生曲「Dash&Rush」、三期生曲「この夏をジャムにしよう」を順にパフォーマンス。

特に「Dash&Rush」では、迷路のようなセットの中を走り回るメンバーたちをカメラが追い、まるで実写版3DダンジョンRPGのような映像をリアルタイムで届けた。

上村ひなのが歌に演技に大活躍! メンバーによるスリラーダンスも

ここで物語は急転。回転扉の向こうに吸い込まれた上村ひなのの代わり、頭にツノを着けた「おばけひなの」が登場する。

どうやらおばけホテルの中では、このおばけひなのが悪さをして日向坂46の行く手を阻んでいるようだ。

日向坂46 無観客配信ライブ『ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~』

これもすっかり日向坂46のライブ名物になった富田鈴花のラップを挟み、今度は「臆病なラクダ」の助けで前に進んでいく。

トロッコに乗り込んだメンバーたちは、サイリウムの設置された観客席の間を進みながら、1stアルバムの隠れた人気曲「窓を開けなくても」を歌唱。続いて二期生の同級生コンビ、金村美玖&小坂菜緒がユニット曲「See Through」を披露。

続いて登場した「ネコの名探偵」の機転で、上村に化けたおばけひなのの存在にメンバーたちが気づく。

ここで日向坂46のライブ随一のキラーチューン「キツネ」をパフォーマンス。ハイテンションなダンスを見せながら、おばけひなのを追いかけていく。

日向坂46 無観客配信ライブ『ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~』

一方、おばけのホテル王の部屋に迷い込んでしまった本物の上村は、ソロ曲「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」を披露。普段の妹キャラからは想像のつかない迫力のある声で歌い上げた。この一連のパートでは、上村は主演級の活躍を見せていた。

やがて日向坂46メンバーは新たなステージに向かうが、そこは灼熱の世界だった。ARで表現された炎のおばけや、本物の炎の特効に囲まれ、挑発的な楽曲「My Fans」をパフォーマンス。

続いて、グループ黎明期から歌い継いできた曲「誰よりも高く跳べ! 2020」を披露。この楽曲は、イントロのダンスが毎回変わるのもファンの見どころだが、今回はマイケル・ジャクソンの“スリラーダンス”でライブの設定をアピール。

さらに、キャプテンの佐々木久美が「ひなくり、跳べー!」と叫びながらポップアップで勢いよく跳び上がる。無観客であることを感じさせない堂々としたアオリは、もはや貫禄さえ感じさせた。

日向坂46 無観客配信ライブ『ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~』

ついにホテル王の部屋にたどり着くと、そこに青い鳥のポカも囚われていた。“かわいいもの”が嫌いなホテル王に向かって、日向坂46のメンバーたちがぶりっ子攻撃を仕掛ける。

美玲の「わ・た・し・が、耳かき、ちてあげる?」など、冠番組『日向坂で会いましょう』でもおなじみの過剰なぶりっ子で、カメラの向こうもファンも沸かせる。

そして1stアルバムのリード曲「アザトカワイイ」をパフォーマンス。「あざとかわいい」は今年の流行語でもあるが、常に全力でアイドル活動をする日向坂46にぴったりな言葉だ。

サンタ衣装に衣替え! 名物“虹”の演出も

日向坂46 無観客配信ライブ『ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~』

ホテル王を倒したメンバーたちは、再びサンタ衣装でけやき坂46時代の名曲「JOYFUL LOVE」を歌唱。客席に設置されたサイリウムがブロックごとに七色に点灯し、会場に“虹”が出現した。

この演出は、けやき坂46時代に日本武道館で行われた「ひらがなクリスマス2018」で、ファンが自主的に行ったことをきっかけに日向坂46のライブ名物になったものだ。

さらに、無線によるコントロールで「またみんなのにじがみれますように」というメッセージが客席に浮かび上がった。無観客配信となった今回のライブだが、「おひさま」と日向坂46メンバーの絆を感じる瞬間だった。

本編ラストは、配信の画面上にエンドクレジットを流しながら「日向坂」を歌唱。グループの名を冠したこの曲を歌いながら、フォーメーション移動によってキレイな46度の坂道マークを形作った。