夏のライブでリハーサルの時から、「私と佐江の声って、たぶん似てるんだよね。『当たってる』ところが一緒なんだ」って言われて。
「いや、いや、いや…。佐江の方が声は低いし、あなたみたいに高い音は出ないから。ない、絶対それは違うよ。嫌だとか、いいとかじゃなくて、似てないと思うよ」って、否定していたんですが、最近は、
「やっぱり似てるんだねぇ…、ゴメン、ゴメン(汗)」
という感じで。
--基本的な質問ですが、「ハモる」ってやっぱり難しいんですか?
同じメロディをふたりで歌う「ユニゾン」の方が私は苦手。「ハモり」やコーラスがある方が音を取りやすいんです。珍しいタイプだと思います。
絶対音感があるわけではないけど、いろんなアーティストさんの音楽を聞いていると、自然と「ハモり」の音が耳に入ってきて、瞬時に半音上げたり、下げたりして歌うのが昔から得意だったんです。
ひとりで歌うと高くて歌えなかったりする部分を、声が高いともがカバーしてくれるので、「ここでハモを入れたら、きれいなハーモニーになるよね」とか言いながら練習してます。
--「パート分け」というのでしょうか? それも自分たちで振り分けるんですか?
そうですね。
私は自分の持ち歌がないから、これまでもこれからも、ライブをひとりでやる予定はないですが、ともは自分の楽曲を持っていて、必ず「バースデーライブ」をやったりしているんです。
そういう「ひとりの河西智美が出せるパフォーマンスとは違うものを、『#さえとも』では観せた方がいいよね」ということで、基本的には全部、私がハモりを入れる形で、今回のライブは作っています。
『ミライステージ』の時は、今回とは違って、ハモっていた部分もあったけど、同じ音を歌う方が多かったんです。
さらに前回と違うのは、今回は生バンドさんがいてくれること。生の演奏で、私たちの歌い方に合わせて、ピアノの音色を変えたり、楽器の演奏をしてくださったりしているんです。
--「生バンドで歌う方が難しい」と聞いたことがありますが、佐江ちゃんはどうですか?
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