[第31回]宮澤佐江、2021年春夏、2つのブロードウェイ・ミュージカルに出演。「歌う環境を整える」ことの大切さと、ハーモニーの秘密

そうなんです。それでもお客さんが会場に入ると、音って吸われてしまうので、また聞こえ方が変わってきたりするんです。なので、それも考慮しながら、自分にとっていい感じに調整していくというか。

だからこの事に関しては、私はまだまだプロではないので、まだまだ「ああ…、ああしておけばよかった」って思うこともあるんです。でも、なんとなく、この1カ月でそういうことをしっかりと知ることができたと思っています。

－－ライブが続いたので、逆によかったですね。

そうだと思います。これが次のライブがまた1年後だったら違っていたと思う。だけど、たまたま昨年末から『AAA』、『ホリNS』、『#さえとも』があって。

今年は昨年から延期になっていた『LOVE SONG COVERS the WORLD』のステージもあるから。ハンドマイクを使ってパフォーマンスする機会が続くので、今後もちゃんと学んでいきます。

－－今晩の『#さえともライブ』がますます楽しみです。今日は、お客さんが入った状態でのライブですよね?

はい。『ホリNS』の時も、お客さんが入っていたけど、自分と、ともと、私たちふたりだけを観に来ているファンの方たちの前で歌うのと、自分のファンもいるけれど、いろんな方の前で歌うのとでは、ちょっと思っているマインドが自分の中で違うので。

やっぱりそう思うと、今日はすごく…、しかもふたりしかいないし。ライブをする場所もおしゃれで、皆、素敵なディナーを食べてからライブ鑑賞になるんです。いい雰囲気のある場所だから、

「聴かせなきゃ!」

と思っています。その場とその雰囲気に合った、T・P・Oに合った歌声を!（笑）お観せしたいなと思っています。

ともや、バンドの方とも、いっぱい練習させていただいたので、あとは、自分たちのリズムをつかんで、いいものを届けられたらと思います。リハが楽しかったから、本番の今日も絶対楽しくなると思っています。

あえて本番が終わった体（てい）で感想を言うと、

「本当に楽しかったぁー。ホンッとに楽しかった、今日のライブ!」（笑）

ですね。

－－（笑）。また改めて本番の話は聞かせてくださいね。次回も引き続き『AAA』のライブのお話です。それでは今回もたくさんのお話、ありがとうございました。

はい、ありがとうございました!

次回の更新は 2021/1/22(金)予定です。

撮影:山田大輔 スタイリング: 藤井エヴィ ヘア＆メイク:大場聡美