最初は私もそう思っていたんです。だけど「楽しさ」を知れたというか。

もちろん、過去にも生バンドさんと一緒に歌っているし、最近では『AAA』の時も生バンドさんだったけど。今日の『#さえとも』のライブでは、楽器はピアノ、ギター、ドラムの3つだけで、あとは、私たちの声だけなんです。

全部の楽器の音が、ちゃんと耳に聞こえたうえで歌える環境で、シンプルに感じるけど、「こんなに心が踊らされるんだ」って、思ったりしています。

もちろん、楽器の数が多ければ、壮大さや、盛大な感じになるけれど、それとはまたちょっと違う雰囲気がすごく出ています。バンドさんにはすごくリードしてもらえていて、歌い方も変わっていて。すごく楽しく歌わせてもらっています。

--シンプルだからこそ、それぞれが際立ちそうですね。

そうなんです! 「シンプルだからこそ、歌い方もシンプルに」。本当にそんな感じかな。

今回、AKB48の曲は少ない方なんですが、「10年ぶりくらいに歌うんじゃない?」っていうチームKの楽曲も歌います。

以前とは曲調が変わるから、自然と当時の歌い方とは違っていて。大人になったから声質が変わったこともあるけど、それだけじゃなくて、リズムの取り方もすごく「生」感があるんです。歌っていて、本当に楽しいです。

--佐江ちゃんにとって、歌って踊って演技もするミュージカルと、今日のライブのように、歌のパフォーマンスとでは、それぞれのここが好きとか、難しいと思うところはありますか?

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