想像を超えたオリジナリティ溢れる世界観!
── 完成作を観て、お互いのシーンで印象的だったところを教えてください。
松也 僕は後半、吉乃さんが王寺の歌っているところを見て、涙を流しているシーンがとても印象的でした。キレイだったのと当時に、香芝としては吉乃に惹かれているわけですから、複雑なシーンでした。
そこから続く、石田ニコルさんの演じる明日香さんが加わっての、幼なじみ3人で話している場面も、自分は入れない感じがあって切なかったです。
百田 私は香芝さんと明日香さんのデュエットシーンです。すごく好きな曲ですが、あそこは特に大人な感じがあって引き込まれました。おふたりがすごく魅力的でした。
松也 僕は、あのときが映像で初のキスシーンだったんですよ。映像ファーストキス。
百田 奪うんじゃなくて、奪われてましたよね(笑)。
松也 すごく緊張してたんですが、ニコルさんにリハーサルの時からしれっとキスされて(笑)。ニコルさんも映像ファーストキスだったらしいんですけどね。
── 改めて初主演&初ヒロインを務めた感想は?
百田 脚本だけでは想像しきれないことばかりの作品でした。しかも今回、共演させていただいた方々が、みなさん全然違うジャンルで活躍されている方ばかりだったことも新鮮で、撮影が楽しみでした。それに、自分がヒロインという重要なポジションでやらせていただくなんて想像もしていないことでした。
松也 でもいつも“週末ヒロイン”なわけでしょ。
百田 確かに週末はヒロインですけど。って、そういうのはいいですから!(笑) とにかく、この世界に飛び込んでみたいと思って挑戦させていただきました。みなさんとの関係性や掛け合いを大切にできたと思います。
松也 脚本からは想像ができないからこそ、興味が湧いて、魅力を感じた作品です。「これをどうやるの?」と(笑)。現場では、真壁(幸紀)監督が思い描いているものを形にしようという空気を作って、とにかくみんなで楽しくいられればいいという思いでした。引っ張っていけたかは自分では分かりませんが、そうしたいい空気にはなっていたと思います。
ふたりとも、脚本からはどんな映画になるのか想像ができなかったと振り返る『すくってごらん』。大胆な映像表現と演出で、原作の持つオリジナリティをさらに発展させてみせた。
不思議な城下町を訪れた主人公は、何を“すくって”みせるのか。達者な役者たちが生み出す世界に身を委ねて感じて欲しい。
『すくってごらん』 3月12日(金)公開
ムビチケ前売券(カード)発売中
特典:A4オリジナルクリアファイル(数量限定)
※ぴあ限定オリジナルクリアファイル付きムビチケ前売券(カード)はチケットぴあにて発売中
© 2020映画「すくってごらん」製作委員会 © 大谷紀子/講談社
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