「#さえともライブ」ですね。あの時は本番の数時間前に、「ミラチャイ☆」の取材があったんですよね。それで、

「まだ本番やっていないけど、感想言っておきます。楽しかったぁーっ!!」

って、お話したのを書いていただきましたけど、本番は、その100倍楽しかったです!(笑)(第31回)

フォトギャラリー【本文未掲載分もあります】「ミラチャイ☆」連載 第31回

--100倍ですか!?

はい、私の中で一番大きかったのは「生演奏」です。音源で歌うのとは、こんなにも違うんだっていうくらい、すごく気持ちよかった!

「生演奏が気持ちいい」

って、初めて気づきました。

もちろん、これまでもたくさんのバンドさんと歌わせていただきました。だけど今回は、ゲストではなくて、バンドメンバーの皆さんと、一緒にライブを作っていけたのが本当に楽しかった。

今回のバンドメンバーの方たちは、とものライブでいつも演奏されている皆さんだったので、私自身、ソロライブの経験がないこともあって、打ち合わせの段階から、とも(河西智美)に任せてしまう部分が多かったんです。

打ち合わせで、バンドさんとやりとりする時も、ともの姿を見ながら、

「こうやってライブを作っていくんだ…」

って、私自身勉強になったというか、すごく学ばせてもらって。

「ここは、こういう気持ちで歌うので、最後のアウトロ(曲の終わりの部分)を長くしてもらえますか」

みたいな感じで、ともが案を出したりすることもあれば、バンドメンバーの方から、

「こういう感じの曲に作ってきたんだけど、これだと歌いづらいかな?」

とか、逆に聞いてくれたりするやりとりもあって。

AKB48時代のしゃかりきに踊って、歌っていた楽曲も、生バンドさんがアレンジを加えてくださったおかげで、あの日のムードに似合った曲に仕上がりました。

演奏の音色が変われば、歌い方も自然と変わるのが、私自身すごく楽しかったです。

夏の「#さえともライブ」も、久しぶりに歌えたことや、ともと「一緒に歌いたいね」と言っていたのが実現して、それはそれで楽しかったけど、クリスマスライブは、またそれとは違う楽しさがありました。

--「こうしてみたんだけど」っていう、バンドさんとのやりとり、いいですね。

素敵ですよね。たぶんバンドさんは、今回初めて聞く曲や、演奏する曲の方が多かったと思うんです。でも、

「こういうアレンジだと歌いづらい?」

「こうしてみたけど、そうするとここは、こうした方がいいよね」

とか、バンドマスターの方をはじめ、皆さんが、私と、ともに言ってくれて。それについて、また自分たちの考えを言うと、その場でアレンジを変えてくれたりするんです。それで、

「これだね!」

って、お互いにしっくりくる瞬間があって。誰かの曲なのに、自分たちの曲にできたような気がして嬉しくて。

--相互作用でよくなっていく感じがいいですね。100倍楽しかったのは、ライブを作り上げていく過程も楽しかったからなんですね。

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