結果だけにこだわる
例えば試験の合否だけにこだわること。
結果が不合格だったとき、“不合格”という事実だけにこだわり、親が一方的に怒りをぶつけたりして“試験に挑戦した”という過程に全く目を向けない態度は、やめておきたいことです。
このような態度を親がとってしまう原因として、前述のように“親としての世間からの評価”を気にしていることがあります。
結果だけにこだわった態度を親がとってしまうと、子どもは挑戦することすら怖くなり、失敗を避けようとします。
“怒られたくないから”という感情が優先されてしまうと子どもは意欲を失い、常に親の顔色を伺うようになってしまうのです。
「できない」と決めつける
できないと決めつけることは、子どもの可能性を信じないことと同じです。これも、一刻も早くやめておきたいことです。
例え些細な日常会話でも、子どもの「やりたい」という気持ちを否定し、「どうせ◯◯くん(ちゃん)はできないから」とできない前提で親が話すと、子どもの自尊感情はどんどん下がっていきます。
度が過ぎる期待たっぷりの態度もよくありませんが、日常的に子どもの可能性をつぶすような発言や、期待の言葉をまったくかけないというのもよくありません。
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こういった親のよくない態度を受け続けた子どもは、自己否定的な表現や、周囲に攻撃的な表現をすることが多くなり、人間関係においても苦労することになってしまいます。
ひとりでも多くの親御さんに、気を付けてほしいです。
【取材協力】日本財団子ども第三の居場所
子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育むための、放課後の子どもたちの居場所。
全国に39拠点(2021年3月現在)あり、今後5年間かけて500拠点に拡大を予定している。