鈴井さん(高杉)に対しては思う存分弄ばせていただいてます
そんな個性の大渋滞というべきキャラクターの中でも、鮮烈な存在感を放っているのが、浜辺演じる蛇喰夢子だ。
「年上の方や私より身長の高い方が多い分、夢子を演じているときは心では絶対に負けないぞと。若干人を見下しているようなイメージは常に持っていますね。あとは、今回で映画も2作目になるので、成長したところも見せたいなと思って。
私の今回の目標は色気。特に鈴井さん(高杉真宙)とはシリーズを重ねていく中で絶妙な関係性ができてきたと思うので、鈴井さんに対しては思う存分弄ばせていただいています(笑)」(浜辺)
『夢子や!』ってテンション上がりました
「僕はずっとドラマを観ていたので、初めての本読みで浜辺さんが台詞を言った瞬間、『夢子や!』ってテンションが上がりました(笑)」(藤井)
生徒同士のギャンブルによって階級が決まる私立百花王学園。学園を支配する生徒会は、生粋のギャンブル狂・夢子の登場により、その地位を脅かされつつあった。そんな中、かつて学園を滅ぼした男・視鬼神真玄が舞い戻る。ウェーブのかかった銀色の長髪と、そこから覗く狂気の眼差し。藤井の美しさと演技力が光る役どころだ。
「視鬼神の喋り方については監督といろいろ相談しながら決めました。本読みとのときは、低音のキメた感じの声で7〜8割やってたんですけど、そこに鼻に抜けた声だったり、いろいろパターンを増やして。
あとは顔合わせのときから『いちばん狂ってほしい』と言われていたので、今までのキャラとは別の狂い方ができるよう頑張りましたね。会長交代式のシーンは『あんな狂い方をしている人はいなかったかな』って、ちょっと笑っちゃうような動きをしているので、ぜひ注目してほしいです」(藤井)
「藤井さんは若干クールというか、あんまり喋らないイメージがあったんですけど、実際にお会いしてみたらすごく面白くて。年下の女の子が多い現場で、うまく距離を保って見守ってくれるお兄ちゃんみたいな存在でした」(浜辺)
高杉くんが、誰かとご飯に行くなんて革命です!
先の読めないスリリングな展開で観る者を釘付けにする『賭ケグルイ』。だが、撮影の舞台裏は駆け引きや騙し合いとは無縁のほのぼのとした雰囲気だったようだ。
「撮影の合間は、基本女子会です(笑)。みんな仲が良いので、あちこちでチームをつくって、いろんな女子会が繰り広げられていました」(浜辺)
「ただ、鈴井くん(高杉)がびっくりするくらいはしっこにいるんですよ(笑)」(藤井)
「彼ははしっこが好きだから、いつもはしっこにいます(笑)」(浜辺)
「女子校に迷い込んだ人みたいになってた(笑)。なので僕は近くでやってる女子会にたまに一言入れる以外は、ずっと挙動不審な高杉真宙を観察してました」(藤井)
「私は藤井さんが高杉さんとご飯に行ったという話を聞いてびっくりしました」(浜辺)
「その話をしたときの浜辺さんの返し方がひどかったんですよ。『本当ですか? 楽しかったですか?』って(笑)」(藤井)
「今まで誰も高杉さんとツーショットでご飯に行ったことがなかったので。そこをいきなり藤井さんがご飯に行って距離をつめていたので、つい楽しい会だったかどうか聞かなきゃって(笑)」(浜辺)
「いや、それだいぶイジッてるで(笑)」(藤井)
「監督もカメラマンもみんなざわついていました、『高杉真宙が誰かとご飯に行くなんて嘘だろ!?』って。それぐらい革命でしたね」(浜辺)