やっぱり物語の記憶に残っている部分って、ハッピーなところばかりだったりすると思うんです。だけど、じっくりそのお話を見てみると、暗い部分もあったりする。暗い部分があるからこそ、ハッピーなところがより記憶に残るんだとわかったりしました。
ネバーランドって幸せな国のように見えるけど、ずっと子どもでいるってどういうことなんだろう…!? 本当に不思議の国すぎて、ミステリアス…。
--「ピーターパン」の原作は、闇が深い作品だとも言われていますよね。
そう聞いたことがあります。何でそんなにかたくなに「大人になりたくない」って言うんだろう…? いったいどんな事があって、そうなったんだろう? その答えを明らかにしていないから、ミステリアスな作品だと言われているんだと思います。
--タイガー・リリー役についてはどうですか? 前回、とても難しい役だと話していましたね。(第26回)
今回も難しそうです。タイガー・リリーという子を、まだつかめていないというか。自分で難しいと思いすぎているのかな…。
過去に二度タイガー・リリーをやらせていただいた時は、台詞が淡々としすぎてしまっているんじゃないか、棒読みに聞こえてしまっているんじゃないかって、怯えてしまっていたところがあって。
2019年の時は、台詞に抑揚をつけるように心がけていたんですが、今回はそういう抑揚もつけずにと指導されているので、いい意味で最初にやったタイガー・リリーを思い出して臨めるかなと思っています。
思い出しつつ臨みますが、これまでに二度やってきたタイガー・リリーはもういない気がしています。演出家さんが変わり、脚本が変わり、台詞が変わると、新しいものに自分自身も切り替わるといいますか。
--期間を空けて、同じ役に挑戦できるのは貴重な経験ですね。
こんな機会はもうないですよね。そもそも、こんなに長い間続けて上演されている作品もないですし! 『ピーターパン』のように、年に一度必ず上演される作品というのは、演劇の中でもなかなかないと思います。
--そうそう『ピーターパン』にまつわるハッピーなお話として、前回少し伺った河西智美さんのご結婚について、お相手の方は2017年の『ピーターパン』で、佐江ちゃんも共演している方なのだそうですね。
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[最終回]宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載ー9年間のラスト。あのとき想像した未来の答え合わせ、これからの自分
あのとき想像していた未来の答え合わせと、舞台に立つ佐江ちゃんが今、感じている矛盾。その矛盾に向き合って導き出した、これからの自分の在り方とは? そして「ミラチャイ」と交わした最後の約束。2013年から続いた「ミラチャイ」連載のフィナーレです!
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[第59回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「撮影では、より自然な私を」&ミュージカル『キングアーサー』出演決定で聞く【3】
連載9年間の最後の取材で、佐江ちゃんがお話してくれた内容を、今回と最終回となる次回でたっぷりお届けしていきます。今回はこれまでの撮影や、今楽しみにしていることについて。情報解禁となった『キングアーサー』に出演を決意したきっかけも聞きました!
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[第58回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「いくつもの壁。ぶつかり、気づいた大切なこと」【2】
2013年にスタートした「ミラチャイ」連載。今回は、佐江ちゃんが9年間の連載期間を通して“自分はここが成長したな”と、思うことを話してくれました。アイドル卒業後、まもなくして立ちはだかった壁を乗り越えながら、次第に気づいたとても大切なこととは?
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[第57回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「今につながる、人との出会いと仕事」【1】
ミラチャイ連載の9年間を振り返る1回目は、今に繋がるお仕事や、人との出会いに焦点をあてていきます。上海で活動できなかった時期を支えてくれた作品『クザリアーナの翼』や、地球ゴージャスさんへの思い。連載終了を発表した経緯についてもお話します。
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[第56回]宮澤佐江、仕事・プライベートで訪れた旅での"出会い"と"出合い"(島根/小浜島 etc.)&「ミラチャイ☆」連載から大切なお知らせ
今回は、仕事やプライベートで訪れた旅のお話。昨年末に、お仕事で訪れた島根県。「初観戦ですっかりハマってしまった」という、Bリーグの素晴らしさを、自らもバスケ経験のある佐江ちゃんが、熱く語ってくれました。また、「ミラチャイ☆」連載から大切なお知らせがあります。