フォトギャラリー【本文未掲載分もあります】「ミラチャイ☆」連載 第38回

--さあ、佐江ちゃん。前回に引き続き、現在、絶賛公演中の『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』についてお聞きしていきます。今回もよろしくお願いします。

フォトギャラリー【本文未掲載分もあります】「ミラチャイ☆」連載 第37回

よろしくお願いします!

--この回が更新する頃は、大阪公演の真っ最中ですね。続けて愛知、長野公演も控えています。

そうですね。今からすごく楽しみにしています!(編集部註:取材日は4/23)

--前回のお話の最後で、今回の作品では、稽古場での在り方や、共演者さんに対する居(い)方を、これまでとはほんの少し変えてみた、と話していましたね。具体的にいうと、どんなところを変えてみたのですか?

今までの稽古場では、自分のことで必死なのに「全部を把握していたい」みたいなところがあったんです。アンテナをすごく張っていたというか。なので、稽古場では、

「今は自分ひとりの時間です。話しかけないでください」

っていう空気も作らないタイプだったんです。でも、今回は必然的に、自分の周りに全部、ビニールシートが張られてしまっていて!

--なるほど、コロナの影響ですね。

そうなんです。稽古場で、共演者さんと話せるスペースもなかったんです。なので、自然とひとりの空間にいることが多かったというか。いつもなら、他の人に「自分から話しかけにいかなきゃ」って、どこかで気を使ってしまってたんです。

「私ってこういう人間なんだよ! よろしくねっ!」

って、たくさんの人に自己紹介をしてきていたのが、「宮澤佐江」だったんです。

だけど、今回はそういうことをせずに、自然と会話している中で「私のことを知ってね!」という感じで、自分を提供していったというか(笑)

ちょっとした会話や、稽古のシーンで見せる表現で、「宮澤佐江はこういう人間ですよ」って出していたのが、自分の中ですごく楽だったんです。

「人に嫌われるのはイヤだ」

「人によく思われたい」

って、生きてきた人はいっぱいいると思うんです。私って、本当にその典型的な人間なんです。「いい人に思われたい」とか、「いい子に見られたい」って、自分で自分をすごく作っているというか。

でも今回は、それをあえて意識せずに、私を「好き」って思ってくれる人には、自分も扉を開けて相手を好きになって。でも、私を「好きじゃない」って思う人には、もうそれは仕方がないかな? くらいのテンションで、稽古場に臨んでいたんです。

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