劇場入ってからも苦戦しそう…。あ…、さっきまで本番が楽しみだと思っていたけど、また、楽しみじゃなくなってきたかも。

--楽しみなところもありながらも、前回話してくれたみたいに、これまで経験したことのない悩みもあって。(第37回)

1年前の『ウエスト・サイド・ストーリー』も、本当に幕が開くまで、自分が自分に対して「大丈夫なのかな?」と思うところがあったんです。でも今回は、それともまた違う感覚です。

今回の作品は「難しそう」と思いながら蓋を開けてみたら、「ルーシーはこんな子かな? できるかも…、できるんじゃない?」と思ったけど、お稽古の最初に「この作品は、本当に難しい作品だから」と言われて「んん??」と思ったように、今、言われた通りになりました。

今回の作品は「楽しそう!! ルーシーはこんな子かな? なんだか快くできそう!」と思っていたけど、お稽古の最初に演出家さんに「この作品は本当に難しい作品なので」と言われて「え? そうなの…?!」と感じた思いが、今言われた通りになっている感じです。

でも、楽しまなきゃ。楽しみたい!

こうして不安を口にしているけれど、ステージに立って、自分のファンの方や、観客の方を目の前にしたら、自分は豹変する人間だと、自分を信じているところがあって。お客さまが入ってくださっている舞台に立てたら、ちゃんとやれていると自分を信じたいです。

自分のファンの方がいて、お客さまがいて、自分が生かされるんだろうなって。

今回の世界観は、自分たちが作品の中で、嘘なく生きて、楽しんで、温かい気持ちにならないと、観に来てくださっている方たちには、絶対に伝えられないと思っているから。

伝わっていたとしても、それ以上のものを伝えるには、役者さんのエネルギーが不可欠だと思っているので、初日が終わった後に「楽しかったーっ!!」って、なっているといいなと思っています。

--次回の取材では、「佐江ちゃんが言っていた難しさは、こういうことだったんだ」って、実際に観劇した後に、今回の取材よりもさらに深いお話を聞きたいです。

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