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今回の出演者は6人だけで、もちろん稽古場にいるのは6人だけ。本来なら、自然と6人で集まって、話したり、ご飯を食べたりできるけど、今はまったくできなくて。そのうえ、稽古場では、それぞれの周りをビニールシートで囲われちゃっているから。
でも、コミュニケーションを取らずにいたら、この作品の温かさは、絶対に観に来た人に伝わらないとわかっているから。皆が皆、「どうしたら他の5人を知ることができるかな」って、1人ひとりが「人間観察」をすごくしている現場なんじゃないかなって思うんです。
--ビニールシートや、アクリル板がたった1枚、間にあるだけで、感じ取れるものは違ってくるような気がします。
全然、違いますよね。マスクもしているから、顔もぼやけて見えちゃう。
「表情があまりにも見えないから」というので、演出部さんがビニールシートでボックスのようなものを作ってくれたんです。それで、演出家さんに指名された人がそのボックスに入って、マスクをはずしてお芝居するんです。
こういう顔でお芝居している、というのを見るんですが、私がボックスに入ってお芝居しているときに、
「テレビとか、雑誌の中にいる人の感じがする」
「あ…、AKB48の、あの世代のときにいた人だ! ってなる!」
って、言われて。
ビニールのフィルターが1枚あるだけで、そんなに違う!? と思って(笑)。ビニールシート1枚で、そんなに違って見えちゃうんだなって、その子の発言ですごく感じました。あと、ビニールシートに囲われて見られていると、遮断されているがゆえに、より皆が、
「この人ってどういう人なんだろう」
って、わかろうとしているエネルギーをすごく感じるし、見られている側も、わかってもらおうとするエネルギーをすごく出しているんです。
「私ってこういう人ですよ」
って、言葉を発したり、行動したりはしてないけど、何らかの形でエネルギーを出しているというか。
なので、今回は、1人ひとりが皆のことを、すごく観察しただろうなって感じる現場でした。
--次は、劇場入りを待つばかりですね。
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